編集部ブログ昼の最前線

2010年11月30日 22:37

文庫版『ひぐらしのなく頃に』を大紹介!!

好きな駄菓子はカレーせんべい!
というわけでこんな時間にこんばんは! アシスタントエディター・平林です。

 

本日は星海社初めての書店発表会ということで、沢山の書店さんにお越しいただき、星海社文庫・星海社FICTIONSのラインナップ等のご紹介を行っておりました。

以前、別の版元で営業部に在籍していた頃にお世話になった方々と、久々にお会いできたりしてとても楽しかったです。

 

さて、先ほど弊社太田の一連のpostをご覧の方も多いかとは存じますが、ここでもう一度星海社文庫についてまとめようと思います。

僕は『ひぐらしのく頃に』の副担当ですので、僕からは『ひぐらし』について。後ほど山中先生が『Fate/Zero』について書いてくださいます。

 

はい、ということで文庫版『ひぐらし』です。こちらは、前もって作成する束見本(つかみほん)と呼ばれる見本の本体に、一部印刷を施し、校正用に出力したカバーとオビをカットして巻いたものです。本番は、更にクオリティが上がります。

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カバーは勿論ともひさんの描き下ろしイラスト

 

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そして、星海社のロゴ入りスピン(しおりひも)&天アンカットという、文庫の中でも一部にしか施されていない高級感ある造本。なお、スピンは勿論特注です。どうぞ他社さんのスピンと比較してみてください。

 

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本文用紙には、普通文庫には使われないOKライトクリームという上質の用紙を使用。ハードカバー書籍に使用される紙を使いました、と言えば高級感をおわかり頂けるでしょうか。

また、本文書体は凛とした緊張感を持つ、筑紫オールド明朝。この組み合わせにフォントディレクター・紺野慎一入魂の版面(はんづら、本文の組み方)がかけあわさり、名作感と現代性を併せ持つ本文となりました。

 

加えて、高級本文用紙を用いたことにより、本文内にそのまま4c(四色)印刷を施すことが可能になりました。

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全点ともひさん描き下ろしとなるイラストも、

 

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veiaさん入魂のカット類も、すべてカラーで収録。

今までのほとんどの文庫が、巻頭や巻中にコート紙などの本文用紙と異なる種類の紙を差し込むことで成立させてきたカラーイラスト・図版・写真の類を、星海社文庫はシームレスに用いることが出来ます。

星海社文庫版『ひぐらしのく頃に』は、特にこの4c印刷の強みを十全に生かした一冊となっています。カラーページ、多いです。

日本文学の名作が最終形態として収録される「文庫」の概念は、星海社文庫によって新たな広がりを見せるはずです。電子書籍ブームに沸く2010年代初頭に、web配信コンテンツからスタートした星海社が世に問う、「小さな愛蔵版」

是非、手にとって本の「モノとしての魅力」を確かめてください。