はるかぜのふく頃に
#02 対談@秋葉原 Part 1
竜騎士07&はるかぜちゃん
春の気配漂う3月のある日、秋葉原でひとつの出会いがありました。『ひぐらしのなく頃に』の作者である竜騎士07と、Twitterでの都条例反対ツイートで注目を集めた、子役の”はるかぜちゃん”こと春名風花さん。はるかぜちゃんが『ひぐらし』の大ファンというきっかけから実現したこの出会いから、歴史的対談に入る前のひととき――。秋葉原を散策する2人のうららかな春の日をお楽しみください。
対談のきっかけとは?
―― フォトセッションお疲れ様でした! ここからは、シャッツキステさんをお借りしての対談です。引き続きどうぞよろしくお願いします。
竜騎士07 こちらこそよろしくお願いします。
はるかぜちゃん おねがいします! ウフフフフ(笑)。
―― まず、この企画のきっかけについてお話ししたいんですが……実は講談社BOX版の『ひぐらしのなく頃に』を担当させていただいていた頃にさかのぼるんですよ。あれって、1冊あたり1000円超えるような本で、若い子が全部を揃えるのはちょっと大変じゃないですか。
竜騎士07 分厚いですしねぇ。
はるかぜちゃん ぼくもそろえるのが大変だったです(ω)
―― なのに、10歳から13歳くらいの読者がかなり多くって、鉛筆で感想を書いて読者葉書を送ってくれるんです。僕は本を作る時って、「こんな人が読むだろうな」って具体的にイメージして作るんですけど、思った人よりずいぶん若い人が読んでいて、「いったいどんな人がこの本を読んでいるんだろう?」っていうのがずっとわかんなかったんです。それが、はるかぜちゃんがTwitterで『ひぐらし』の小説を読んでるって書いてるのを見たときに、「あっ、こんな子が読んでたんだ!」っていう……。
はるかぜちゃん こんな子ですん(笑)。
竜騎士07 私は主にコミックマーケットに出入りしている人間なんで、それまでの読者は圧倒的に男性が多くって、年齢的には、大学生から社会人くらいの年齢までが多かったんです。なので、太田さんから見せてもらった読者葉書で、小学校から中学校の方も読んでおられることを知ってはいたんですけど……UFOや宇宙人と同じで、知っているけど見たことはないっていう。
一同 (爆笑)。
―― それで、はるかぜちゃんのTwitterを見て、なんとしても竜騎士さんと会わせてみたくなったっていうか、それがそもそも企画の発端なんです……(笑)。
竜騎士07 宇宙人のお一人と、やっとお会いできたというわけですね(笑)。
コミケは異世界
―― はるかぜちゃんは、コミックマーケットには行ったことはあるんですか?
竜騎士07 いきなりコミケの話ですか(笑)。
はるかぜちゃん コミケはぁー、ええっと……ん?
―― 知らない?
はるかぜちゃん …………はい、たぶん知らないです。
―― ない! コミケとか教えちゃダメなんですね、お母さん。
はるかぜママ ちょっと情報遮断しないと……。
一同 (笑)。
―― ……あ、じゃあ教えないほうがいいですよね。(と言いつつ)はるかぜちゃん、日本には夏と冬の年に2回、アニメや漫画やゲームとか好きな人のお祭りがあるんですよ!
はるかぜちゃん なぬ(ω) お、お祭り??
―― 目がキラキラしてる! 竜騎士さんが一番最初に、『ひぐらしのなく頃に』のパソコンゲーム用を出してね、それで有名になったのもコミケなんですよ。
はるかぜちゃん おおーっ!!
竜騎士07 コミケは一日で来場者が20万人くらい来るんですよ。
―― 東京ドームが満員になるのが4回分くらい。
竜騎士07 それが3日間くらい……ぎっしりと! 満員電車ぐらいのお祭りが、年に2回やってるんですよ。
はるかぜちゃん な、な、――なんと!!!
一同 (笑)。
はるかぜちゃん 何にも知らなかったです!
竜騎士07 ただ、はるかぜちゃんにはまだ危ない! はじき飛ばされちゃうと困るからね! だから、もう少し大きくなったら、ぜひ!
はるかぜちゃん はい! ぜ~~~~~~ったい行きます!!!
竜騎士07 すんごい楽しいですし、もう異世界ですね。まるで外国のようですよ。
―― 竜騎士さんの『ひぐらし』を買うための行列がこう、ずらーっとできてたんだよ。それで、コミケから『ひぐらし』はみんなに知られるようになっていった。
はるかぜちゃん ほぉーーー! そうだったんですかぁー!
竜騎士07 そうなんですよね。そういうところで自分の作品を発表して、大勢の方に見てもらってるうちに、ここに来たっていう感じなんです。
はるかぜちゃん ほぉ……。
―― あの列の中にはいます? 小学生くらいの子は。
竜騎士07 昔いらっしゃいましたねぇ。すごい小さい女の子が2人で買いにきて、手のひらに100円玉を何枚かのせて、「これで足りる?」なんて言ってるのを見てね、「おじちゃんのとこタダでいいよ」なんて言ってあげたりして……。
はるかぜちゃん プフフ(笑)。
竜騎士07 (照れながら)ずいぶん昔のことですけどね。
―― でも今日、我々がはるかぜママの教育方針を無視してコミケの情報を教えちゃいましたから、はるかぜちゃんも近いうちにコミケデビューするかもしれないですよ。
竜騎士07 はるかぜちゃんがあの会場に来るって聞くと、なんかちょっと心が痛みますね(笑)。
―― 確かに痛い! 周りが鉄壁のガードをしないと難しいかなぁ。
竜騎士07 一人だったら、たぶん飲み込まれちゃって、お家に帰れなくなっちゃうからね(笑)。何しろうちのスタッフも、例えば売り子さんとかが着替えにいくって言って出かけたまま、人の波に飲み込まれて帰って来れなくなるんだよ……!
はるかぜちゃん え~(ω) けど、ちょう行きたいです。
竜騎士07 行きたいですかぁ……。うーん、お母さんと相談して、行くならぜひお母さんと一緒に行ってね。
はるかぜちゃん はいっ!!!
秋葉原は特別な場所
―― 思えば、コミケで話題になっていた『ひぐらし』を最初に買ったのは秋葉原の、さっきフォトセッションでお邪魔したみたいなコミック専門店だったんですよ。それでプレイしてみたらすごく面白くって、お仕事を一緒にしたいって思ったんですけど、竜騎士さんと初めてお会いしたのも秋葉原でしたよねぇ。
竜騎士07 そうそう! 「肉の万世」に行ってね……。
―― だから今日は、ホント久々に竜騎士さんと一緒に秋葉原に来ました。
竜騎士07 太田さんと一緒に来るのは6年ぶりくらいですよ! 感慨深いですね。私が当時、仕事でお会いする人はみんなネクタイ締めた人ばっかりだったんです。そんな時に、講談社の人から突然、連絡が来たわけです。講談社なんていう、偉そうな名前の会社だから、きちっとした人たちが来るだろうなぁと思って行ったら、ラフな革ジャン姿の人が現れて……。
はるかぜちゃん ぼくも偉い人としゃべるのとか、外にでるのが苦手だから、なんか星海社によばれて実はちょう~嫌だったんですけど、すごい緊張して駅で待ってたら革ジャンでなんか、のほんとしておのんきな人がきて、それが太田さんでした(ω)
―― なんかすいません(笑)。
竜騎士07 でも、お話を聞いてみたらすごい魅力ある方で、すっかり虜になってしまったんです。
―― とんでもないです。まぁでも、初対面の時ってそんな感じだったんですよねぇ。
竜騎士07 懐かしいご縁ですね。
―― そうですね。だから、秋葉原ってそういう特別なところなんです。……はるかぜちゃん、今日は初めて秋葉原に来てどういう感じでした?
はるかぜちゃん はい……! なんか、あの、すっごい人が多くって、それになんかもう初めて見ることばっかりで、はああああ(ω) これが夢にみたオタクの聖地か~って、もう、混乱しそうな感じでした!
―― 何が印象的でした?
はるかぜちゃん うーん……あの漫画だけを置いてある店(コミック専門店)とかは、ぼくの近所にはないので、行けて嬉しかったです!
―― 今まで秋葉原に行けてなかったんだよね?
はるかぜちゃん はい。ママに、なんか、行くなって言われていて……。
―― ……ずっとそうだったの?
はるかぜちゃん はいー。ぼくが秋葉原に行くと、もっと変になっちゃうから、日本のどこに行ってもいいけど秋葉原にだけは行かないでってお願いされてました。
―― でも、はるかぜちゃんは、秋葉原がこういう所だっていうのを知ってたんだよね?
はるかぜちゃん はい! 想像ですが……。
―― 想像通りでした?
はるかぜちゃん はいっ!
―― そうなんだ……また来たい?
はるかぜちゃん はいっ!!! 来たいです!
―― ですって、お母さん……。
はるかぜママ (苦笑)。
―― すいません。すごくお母さんに悪いことしてしまった……(笑)。
竜騎士07 さっき入ったお店も、あそこ1階だけじゃなくって、2階も3階もあんな感じなんですよ。で、お店によっては地下のフロアもあったり、ビル全部だったり……。地下から上まで全部漫画とか、アニメとかフィギュアとかそういうのがいっぱいある建物が、もうあちこちにあるんだよ。あそこだけじゃないんだよ! もう上にあがっても、下に降りても……。
はるかぜちゃん 行きたいです……! にょほう(ω)
―― でもちょっと早いかなぁ、まだもうちょっとね(笑)。
竜騎士07 そうですね、大きくなったらね、ぜひいろんなお店行ってみてね。
はるかぜちゃん はいっ!!! 絶対行きます! 執事喫茶とか、フィギュアの店とかに行きたいです!
竜騎士07 今はまだ、ちょっと1人じゃ危ないかもしれないからね。
はるかぜちゃん はい。それに、ママに言ったらたぶん連れて……こられる……。
―― うん? こられ……ない?
はるかぜちゃん うーん、じゃなくって……! うーん、あの、連れて行ってもらえないので……(苦笑)。あー、なんという言い間違い……。
一同 (笑)。
竜騎士07 と、とりあえず……。もうちょっと大きくなってからね!
はるかぜちゃん はいっ!
竜騎士07 なんか悪いことをたくさん教えている気がする……(笑)。
はるかぜちゃん、『ひぐらし』と出会う
竜騎士07 初歩的な質問なんですけど、『ひぐらし』は最初どこでお知りになったんですか?
はるかぜちゃん えっとぉ、えっとぉ、あの……まずブックオフで見て。
―― ブックオフなんだ!
はるかぜちゃん ブックオフで見て、絵が可愛かったんで。方條ゆとり先生の本だったんだけど。
竜騎士07 漫画版だったんですね!
はるかぜちゃん あの、絵がかわいかったのと、怖いのがすきだったんで。ぼくはわたなべまさこ先生とか美内すずえ先生とか山岸凉子先生の怖い漫画がすきなんですけど、なんか昔の漫画が多いから、新しいのも欲しいなと思って。
竜騎士07 怖いのが好きなんですか、意外ですね。
はるかぜちゃん なので買ったんですけど、読みはじめてみたら面白くって……それでまた他のところでいっぱい買い直したりして。
竜騎士07 じゃあ、漫画から入ったんですね。
はるかぜちゃん はい!
―― 最初に買ったのは何編だったんですか?
竜騎士07 方條ゆとりさんですと、綿流し編か目明し編ですか?
はるかぜちゃん はい。綿流し編が最初で、それから目明し編です。
竜騎士07 あぁ、そうだったんですか。綿流しはね、ホントは第二話なんですよ。
はるかぜちゃん そうなんですか……!
竜騎士07 そう、第一話はね、ホントは鬼隠し編なんですよ。
はるかぜちゃん あぁーーー!
竜騎士07 綿流し編は第二話に当たるんです。
はるかぜちゃん ほぉー。
竜騎士07 でも、どれも独立して読める話なんですよ。綿流し編の答え合わせが目明し編です。
はるかぜちゃん はい。目明し編の後に、鬼隠し編を見ました!
竜騎士07 そうなんですか! ありがとうございます。読んでみてどんな印象を受けましたか?
はるかぜちゃん えっと、あの綿流し編では、なんか怖いのだと思ってワクワク読んでたんですけど、目明し編ではこうだったんだぁ……と思って、最後感動して泣いちゃって……! でも、最初に読んだのが詩音と魅音だったからずっとひぐらしは双子が主役なんだと思ってて、でも次のを買ったらなんか圭一の話になってて、また他の話を読んだらまた視点が変わってて、どの人の視点で読んでも、それぞれの気持ちや想いがガッガッと深く突き刺さってきて、これはすごいぞ~と思って。 それでもう、どんどんハマっていって、いっぱい揃えているので、ママに「もういいかげんにして!」って言われました。
一同 (笑)。
竜騎士07 そうですね、『ひぐらし』は全部揃えるとすごい量になりますからね。
はるかぜちゃん はい!
竜騎士07 ありがとうございます。あの、今度方條ゆとり先生に会ったら、伝えておきます。
はるかぜちゃん はい、お願いします!
竜騎士07 ところで、学校の同級生で『ひぐらし』知ってる人はいますか?
はるかぜちゃん いませんでした、1人も!
竜騎士07 やっぱりいないよなぁ(苦笑)。
一同 (笑)。
はるかぜちゃん 3年生の時に一度、話そうとしたんですけど! そしたら「なにそれ?」って言われました。それで「あー、みんな知らないんだなぁ」と思って、しばらくは他のみんなが読んでる漫画とかを見たりしてたんですけど、すぐに飽きちゃって。それで諦めて、ずっと自分の趣味で読んでます。
竜騎士07 ありがとうございます! ホントに。
―― 最初にブックオフで見つけたのは何年生の時だったの?
はるかぜちゃん 1年生です!
一同 えぇーっ!!!
―― 週に何回くらいブックオフに行かれるんですか?
はるかぜママ 1人じゃ行けないんです。車を出してもらわないと行けないんで……。
―― レジャーなんですね、ブックオフに行くのは。
竜騎士07 じゃあ、お母さんと一緒にブックオフに行って、そこで漫画を見ているときに、偶然方條先生の、あの綿流し編を見つけたんだ。
はるかぜちゃん はい! ぼくは本は新品のきれいなのしか買いたくないんだけど、ふつうの本屋さんはビニール巻いてあって、中が見られないから、いつもブックオフで中身を見てから、きれいなのを本屋さんに買いにいきます(ω)
竜騎士07 で、これを買ってってお願いしたんだ。
はるかぜちゃん 最初ママは反対してたんですけど、どんどん集めているうちに諦めてもらいました。とゆうかぼくのお金なので。にょほう(ω)
―― ママはなんで反対したんですか?
はるかぜちゃん えっとぉ……ぼくもともと漫画好きで、それでいっぱい買ってたので、これ以上買うとお金がなくなるからって。あと、もう普通に、本をおくところがないから(ω)
―― 危険信号が鳴ったんだね(笑)。
はるかぜママ 巻数が多いものばっかり好きなんですよ。『パタリロ!』とか……。
竜騎士07 『パタリロ!』長いですからねぇ(笑)。
はるかぜちゃん フフフ。
竜騎士07 お部屋の中に、漫画はどれくらいあるんですか?
はるかぜちゃん けっこう売ったんですけど、売ってなかったのと売ったのを合わせたら……たぶん100冊はいってると思います。
竜騎士07 100冊っていうと、この机の端までいっちゃうかな?
はるかぜママ 100冊なんてもんじゃないです。壁一面です……。
一同 壁一面……!
竜騎士07 すごいなぁ(笑)。
はるかぜちゃん なんかもう、ママが、ぼくの部屋が漫画喫茶みたいだって言ってました。えっと本棚にあるやつは読む用だけなんだけど、お気に入りのやつは、読む用の他に、読まないでとっとく用と、友だちに貸す用も買ってあるから、押し入れの中もベッドの下も、ちょういっぱいです(ω)
一同 (笑)。
竜騎士07 本当の漫画喫茶みたいだ! 本当に漫画大好きなんですね。(笑)
はるかぜちゃん はいっ! 大大大大……大好きですっ!
竜騎士07 そうなんだ、私もはるかぜちゃんくらいの年の頃は、漫画大好きで、漫画が好きすぎるんで、「これはもう将来漫画家になるしかない!」って思ったんですけど、残念ながら私は絵が下手で(笑)。
似通った子供時代
―― それにしても、『ひぐらし』との出会いは小学校1年生だったんですねぇ……僕、それは全く想定してなかった。
竜騎士07 小学校1年の時に、見ていたものといえば『ドラえもん』ですよ!
―― そうですよね。はるかぜちゃんのまわりのみんなも『ドラえもん』とか読んでるのかな?
はるかぜちゃん はい。弟が2年生なんですけど、未だにずっと『ドラえもん』読んでます。
竜騎士07 弟が2年生で『ドラえもん』読んでいるのに、はるかぜちゃんは1年生で『ひぐらし』読んでたっていう……。難しくなかった? 1年生や2年生で……。
はるかぜちゃん ぜっんぜんです! 漢字とかは、他の漫画とかいっぱい読んでたので、自然に覚えてて。多分こんな感じかなぁ……みたいな感じで、文章につながるように読んでったら簡単に読めました。
竜騎士07 ごめん! 悪い漢字ばっかり書いてあったでしょう。「殺す」とか……。
はるかぜちゃん 「疑心暗鬼」が書けるようになりました。にょほう(ω)
竜騎士07 (苦笑)。つい先日、台湾に行って感じたんですけど、アニメや漫画っていうのは言葉を学ぶ重要なツールなんですよね。台湾の方々も、アニメを観ているうちに日本語を覚えたっていう方がけっこういらっしゃって。だからはるかぜちゃんも、漫画読んで漢字覚えたっていうのもあるのかもしれないですね。
はるかぜちゃん はい。漫画読んでるおかげかと思うんですけど、漢検5級に受かって。
竜騎士07 おぉ!
はるかぜちゃん それで、そのほとんどが、なんか漫画に出てきている漢字だったので、読みとかは簡単でした。
竜騎士07 あぁー、そっか、読むのは得意なんだね! 私もいわゆる漫画大好きだったから、昔の漢字テストはね、変な字ばっかり書けるんだけどね、肝心な字が書けなかった……。
はるかぜちゃん ぼくもそれです(笑)。
竜騎士07 なんか、全く同じ子供時代な気がしてきた……(笑)。
はるかぜちゃん 弟もそのタイプみたいで、すっごい賢い字は書けるのに、いっつもテストで出てきてる漢字だけは書けないっていう(笑)。
竜騎士07 やたら画数があるおかしな漢字は書けるのに、簡単な漢字が書けないんだよね(笑)。だから、僕も「殺す」なんていう漢字なんかは小学2年のときには書いてた気がする……(苦笑)。悪い字ばっか覚えちゃうんですよね。お母さんに、そんな字ばっか覚えて怒られない?
はるかぜちゃん えっとぉ……なんか、ママが知らないうちに覚えてたので、知った時はすっごいショックだったらしい。
竜騎士07 ショック(苦笑)。
はるかぜちゃん はい(ω) 竜騎士07さんのおかげで、「拷問」とか、「腸」とか、「祟り」とかが書けるようになったので(笑)。
『ひぐらし』のテーマ
―― はるかぜちゃんは『ひぐらし』のアニメは観ましたか?
はるかぜちゃん えっと、アニメはちょっとだけ。お金が足りなかったので、皆殺し編の一部を買いました。
―― え、買ったの?
はるかぜちゃん はい!
竜騎士07 うち(07th Expansion)に一式ないの……?
07th Expansionスタッフ あります、送らせます!
はるかぜちゃん えっ!?
竜騎士07 うちにはサンプルでDVDが届くんですよ。せっかくだから、送らせるようにしますね。今度事務所さんあてに送らせて頂きますので、受け取ってください。
はるかぜちゃん はい!!! ありがとうございます!
―― でも大人が見てもすっごい怖いよ……?
はるかぜちゃん けど、なんか、そういうのを子供に見せたらダメっていう大人もいっぱいいるけど、ちゃんと理解して観たり読んだりしたら、こういうことをしちゃいけないんだっていう感情の方がくるので、悪い影響とかは与えないと思います。まぁ全然わからない人はわからないかもしれないけど……。
竜騎士07 ありがとう! そう、そうなんですよ! 『ひぐらしのなく頃に』っていう作品は、すごくシンプルにやりたかったんです。はっきり言っちゃうと、「友達と仲良くしましょうね」っていうのがテーマなんです。要するに、「隠しごとをしないでみんなでちゃんと相談していれば、悪いことは起きないんですよ」っていう部分を一番書きたかったんです。『ひぐらしのなく頃に』は、「じゃあ、みんなと相談しないと、どんな恐ろしいことが起こるの?」っていうテーマを、最後までちゃんと書いた作品なんですよ。
はるかぜちゃん はい。
竜騎士07 例えば学校の先生が、「赤信号渡っちゃいけない」って教えてくれるでしょ。でも、「赤信号渡ったらどうしていけないの?」ってことは、なかなか教えてくれないんですよ。『ひぐらしのなく頃に』は、「赤信号を渡ったらおっきな車にはねられて、大怪我をして大変なことになるかも知れない」っていうところまでを書いた作品なんですよ。
はるかぜちゃん ふふふふ。
竜騎士07 だからお友達のことをみだりに疑ったり、あるいは仲良くしなかったり、相談しなかったりすると、こういうことが起こってしまうかもしれないよっていう、恐ろしい事件が書いてあったりするんです。だから圭一たちが、相談して、ちゃんと仲間とコミュニケーションとっていたら、こんな疑心暗鬼にはならないし、恐ろしい事件も起きなかったんだよ……っていう。そういうお話なんです。
はるかぜちゃん はうー。……予想通りでした。ぼくは、残酷さや悲惨な結末をごまかさないで、ちゃんと書いてある本がすきです。でも、新しいめの最近のまんがで、あまりそういう本が見つからなくて、面白い本やかわいい本はあるんだけど、どれもなんかちがうなって(ω) それで探して探して、やっと見つけた『ひぐらし』が、そういうことを最後まで、きちんと、これでもかこれでもか~って書いてくれてあって、出会えて、ちょう満足しました(ω) 『ひぐらし』はこわいところは、確かにすごいこわいし、読むとぎゅうぎゅうこころが痛くなるし、何回も泣いた本だったけど、その人の気持ちを追って読んでると、本当につらくてつらくて涙がとまらなくなって、人を殺すまでおいつめられたし、殺してしまったあとは本当にこわかったし、でも、そのときの気持ちだけで、殺すっていう方法をえらんだことで、自分がどんどんぼろぼろになってこわれていって、周りも全部不幸にしてしまうこともいやってほど、よく伝わります。最初は、日常シーン長いな~。早く、話はじまらないかな~。とか思ったけど、最後までよんで最初のほうをめくると、なつかしくてなつかしくて、次の編をよむ時また最初にいつもの日常のシーンが出てきて、このくだらないシーンが絶対今回は、こわれませんようにって思うようになるんですよ(ω)
―― 僕も編集しながら全く同じ気持ちでしたよ。
はるかぜちゃん 『ひぐらし』はおなじ話のくりかえしだから、読めば読むほど、最初のシーンの大切さとか、何も起こらない生活がどんなに貴重かが、どんどんわかるし、じぶんもなんでもない幸せを大切にしたい、と思いました(ω) 当たり前の、ちょうたいくつで、なんでもない日常がこんなキラキラして見えることって、きっと、みんな、一度、日常が壊れてみるまで、なかなかわからないんだろうなと思う(ω) だから、ぼくはそのことだけでもひぐらしを読めてほんとによかったな~と思うし、これを考えた人は、すごい優しい人なんだろうなと思いました(ω) 竜騎士07さんありがとうございます(ω)
竜騎士07 いやぁ、なんだか凄く嬉しいです! こんなにも深く読んでくださっていたなんて……。こんなこというのも失礼なんですが、「バサバサぶった斬るシーンが快感でした!」なんて言われたらショックだったんですけど……。
一同 (笑)。
竜騎士07 いやホントに、作品のテーマを読み取ってくださって、ありがとうございます。
はるかぜちゃん いえいえー。すっごい伝えてくれたので、すぐに伝わって、絶対これはこんな意味で書いてるんじゃないかって思って読んでました。
竜騎士07 確かに一時、怖いシーンばかりがクローズアップされて……、ちょっと某テレビのニュースなんかにも取り上げられてね……なんだっけかな、「少女が同級生を斧で殺す話」とかなんとか。そういうゲームじゃないんだけどなぁ……なんて思いながらね。そういうふうに、ちょっと誤解された時もあったんです。でも、誤解されずに読んでもらえてよかったです。凄く嬉しいです。
はるかぜちゃん はい、あの……ちゃんとじっくり読めば、絶対わかるのに。みんなはさらっと読んだだけで、「これは悪い漫画だ!」とか言うけど、さらっと読んだだけじゃハッキリは言えないんじゃないかって。
竜騎士07 あぁー! 読者の鑑みたいな方ですね。ありがとうございます。
―― 目頭がちょっと……熱くなっちゃった……。
竜騎士07 いやでも、その通りなんですよ。ものっていうのは、ぱっと見ただけで判断できるものじゃない。本に限らず、世の中のことであれば、人間でもそうですよね。一見見ただけではいい人か悪い人かなんてわからないし、よく相手を知ってみればいいところも必ずあるはず。はるかぜちゃんのそういう姿勢はとても素晴らしいです。本に限らずこれからも色々なものをよく見て判断するようにしてあげてください。
はるかぜちゃん はい(笑)。
男の子と女の子
竜騎士07 すごく素晴らしい方ですね……。私が10歳の頃なんか、とことん馬鹿で悪い子だった気がして(笑)。
―― 男の子の10歳って、馬鹿ですよみんな!
竜騎士07 私は悪い子だったんで、はるかぜちゃんのキラキラした目がまぶしいです。
はるかぜちゃん キラキラ(ω) キラキラ(ω)
―― 周りの男の子ってどんな感じに映っているんでしょうね。
竜騎士07 さっきフォトセッションの最中にちらっと聞いた感じだと、なんだっけ? 「黒いバナナ」だっけ?
はるかぜちゃん ガチャガチャで手に入れた猫の黒いしっぽのキーホルダーなんですけど、それを筆箱につけて学校に持って行ったら、黒いバナナって笑われたんです(笑)。
―― まあそのぐらいですよね、10歳の男の子ってね(笑)。
竜騎士07 小学校4年くらいだと、女の子の方が成長が早くって、急に頭が冴えてくる頃なんだけど、男子は相変わらず子供のままなんですよ。だから、男女の仲が急に悪くなり始める頃なんです。男は背ばっかり伸びるんだけど中身は子供のまんまでね、男と女で妙な対立感みたいなのが……でもそのうち、お互い見習うところがでてくるのも面白いです。
―― 『ひぐらし』が書いてるのはちょうどその辺りですよね。
竜騎士07 そうですね。『ひぐらし』の世界は中学2年生前後くらいが舞台になってるんですが、梨花ちゃんが設定では小学校6年生です。
はるかぜちゃん だったら、あと2年くらいの間に実写版が決まれば、もしかしたらぼくでれるかもしれない、という(笑)。
竜騎士07 そうですね、本物の梨花ちゃんになりますね。
はるかぜちゃん にやり(ω)
竜騎士07 じゃあ、もう一度『ひぐらし』の実写映画があったら、ぜひ梨花ちゃんをやってください(笑)。
はるかぜちゃん はい! やりたいです。
―― アップしてるんだよね、漫画読んでセリフ覚えて。
はるかぜちゃん あとアニメを見ながらセリフを紙に書いて、アフレコごっことかしてます(笑)。
竜騎士07 『ひぐらし』を書いてもうずいぶん長いこと経つけれども、こんなにも愛してくれて嬉しいです、ホントに。
そもそも、ファンの方と直接お会いする機会って限られた場所でしかないんですけども、多くの場合、大人の男性の方と会うことが多いんです。こういう未成年のこんな若い……。
―― 「未成年の」?(笑)。
竜騎士07 「未成年の」って言い方が悪いか(笑)。 なんて言えばいいんだろう、「小学生の」って言い方もなんか角が立つなぁ。ええと、こんな若い読者の方の意見を直接聞ける機会って初めてです。そして何よりも作品のテーマが何も誤ることなく伝わっていたっていうのが嬉しくて、それと同時に素晴らしい読者だと思いました。私は彼女を引き合いに出して言いたい、「ちゃんとわかっている人もいるんだよ!」と。いや本当に素晴らしい読者です!
はるかぜちゃん にょほう(ω)
子供時代が大人を育む
竜騎士07 聞いたところによると、はるかぜちゃんは太田さんから他にもいろいろと本をもらっているそうですね。世の中にはたくさんの本があるので、ぜひ色んな本を読んで取り入れていってほしいですね。
はるかぜちゃん はい!
―― 英才教育をしてみたくなるんですよね。逸材ですもの。
竜騎士07 お母さんに怒られちゃいますよ(笑)。
―― また、革ジャンの人が余計なものを次々と教えて、って(笑)。
一同 (笑)。
はるかぜママ 自分の給料を全部それにつぎ込むんですよ。
―― いや、若い頃の投資はあとでちゃんと生きてくるんです! って、僕もなんか凄いこと言いはじめたなー(笑)。でも、5年後6年後がちょっと末恐ろしいですよね。
竜騎士07 うーん。はるかぜちゃんには、このままの心で勉強していってもらいたいです。例えば、あと5年経ったら15歳、中学3年生か。どんな中学生になってるのか凄い楽しみですね。私が中学3年生の頃なんて、「ああ、受験かったるいなぁ」なんて言ってるだけで、まだまだ人生に対して漠然としたヴィジョンしかなかった頃なんで、はるかぜちゃんが今から、大人になってやりたいこと、しっかり見据えて勉強していったら、凄い大人になれると思いますよ。
はるかぜちゃん はい、ありがとうございます!
竜騎士07 あと10年ですか、大人になるまで。あんまり自分の10年後は考えたくないんだけども(笑)。はるかぜちゃんは、きっと素晴らしい大人になってるだろうなと思います。私はもうとっくに大人になっちゃいましたけど、大人になってからの20年と、子供の頃の20年とは全然違うんですよ。子供の頃の20年って、とっても学びがいがあって色んなことがありますから。ところがね、大人になってからの20年って……なんにもないんですよ。
一同 (笑)。
竜騎士07 何もないって言うか、毎日同じことしかないんですよ。例えば、はるかぜちゃんはいま小学校に通ってて、毎年新鮮な経験がいっぱいあると思います。でも大人になるとね、信じられないくらい同じような毎日なんですよ。
はるかぜちゃん ええっ(笑)。
竜騎士07 だから、今のうちにやりたいことを見つけて、今から勉強してください。そうしたら、素晴らしい大人になりますよ。
はるかぜちゃん はい!
―― どんな大人になりたいの?
はるかぜちゃん ぼく的には、何でも出来る女優さんになりたいです。ドラマも映画もバラエティも歌もお笑いもまんが家も声優さんも、なんでもやれる人(ω)
竜騎士07 なれますよ! それはもう素晴らしい女優さんにね。今から10年経つと、近寄りがたいオーラを出していて、半径10メートル以内に近づけないかもしれない(笑)。
一同 (笑)。
竜騎士07 『ひぐらしのなく頃に』を書き始めたのは28歳くらいだったんですが、私はそのことを凄く後悔しています。もっと早く書いていたら、若いうちにもっと勉強して、いろんな作品を書けたんじゃないかと……。だからはるかぜちゃんが何かに挑戦したいと思ったら、少しでも早い方がいい。今すぐ挑戦するぐらいのがいいですよ。……しかし今日は、やたらとおっさん臭いな(笑)。
―― いいですよ、今日はもうそういう話しましょうよ!
竜騎士07 今からやった方がいい。私は最近思うんですが、才能とか適性ってあるじゃないですか。でも、今は何よりも若さが欲しい! 例えば、同じことが出来る人間がいて、片方は35歳で、片方は25歳だったら絶対25歳の方がいい!
―― 厳しいな(笑)。
竜騎士07 なんていうのかな、若さのなせる情熱、体力、集中力って絶対あるんですよ。「三つ子の魂百まで」って言うじゃないですか。私は、30歳までに得た知識がほぼ生涯を決めちゃうって思ってるんです。30歳になってから学ぼうと思ったら結構しんどくないですか?
―― うーん、そうですねえ。
竜騎士07 多分40歳になったらもっとしんどくなると思うんですよ。
―― やばい。僕、もうあと1年しかない(泣)。
竜騎士07 いやだからね、太田さんみたいな大人になりましょう!
―― ええ? いきなり何ですか?(笑)。
竜騎士07 いくつになっても若々しくって、物事に対して興味を失わないような大人になりましょう。
―― 僕は「永遠の中2」って言われてますからね(笑)。
竜騎士07 お母さんには怒られるかもしれないけど、せっかくお小遣いがあるんだから、色んなもの買って色んなことに挑戦してみて欲しいです。もちろん、お金貯めるのもいいんだけど、変なもの買ってお金損したっていうのも立派な経験だから。
はるかぜちゃん はい!
竜騎士07 今なら損したっていってもお母さんが笑って許してくれるだけで済むから。僕ぐらいの大人になって、オークションで熱くなったりすると、取り返しのつかないことになっちゃうからね(笑)。
一同 (笑)。
竜騎士07 はるかぜちゃんは、物事に熱くなっちゃうタイプですか? 人から、負けず嫌いだとか言われるかな?
はるかぜちゃん うーん、なんか、そうして勝って得することならやるけど(笑)。
一同 (笑)。
はるかぜちゃん 絶対負けないって思うけど、何も得しないんだったら、買わないです。
竜騎士07 例えばだけど、運動会でリレーとかあるよね? あれは頑張っちゃう?
はるかぜちゃん 一応頑張るは頑張るけど、多分ダメだろうなって。だってぼく全力で走っても、なんか一周おくれてるから(ω) でも、パパは、おそい方がビデオにとりやすいからいいよってゆってくれるし、前の人とかぶらないでビデオにうつれるからいいかなって、のんきにやってます。
竜騎士07 のんきにやってるんだ(笑) しかし、良いお父さんですね~。
けなすことは誰でもできる
―― 学校の先生とは仲はいいの?
はるかぜちゃん 先生とはあまり仲良くない。
一同 (笑)。
―― なんで仲良くないんだと思う?
はるかぜちゃん えっとー、ぼく、なんか漫画とかをいっぱい見てるので、漫画の本の帯とかあるじゃないですか。
竜騎士07 帯? あぁ、ここの部分?(漫画を指さして)
はるかぜちゃん はい。宿題で読書感想文みたいな短い文を書いてって言われて。それで、本の帯みたいに感想を書いたら、ママが学校に呼ばれて、「文末をそろえましょう」って怒られました。
竜騎士07 文末を揃えましょう? ……難しいこと言われたんだね。
はるかぜちゃん フフフ。
―― どういうこと言われたんですか?
はるかぜちゃん わかりにくいんですけど、あのう、最初の半分くらいは、ナレーターの人の声で「……果たして次は!?」とか書いて、最後の半分はぼくのセリフとして、「とても面白いので皆さん読んでください」って書いて。
―― それって編集者の文章ですよ!(笑)。
竜騎士07 確かに(笑)。
はるかぜちゃん 読書感想文は1人のものだから、『語尾は全部「~だ」にするのか、「~です」にするのか、揃えてください』って先生には言われました。
竜騎士07 私にとってもちょっと、耳に痛いお話を今いただきました。私の作品の中のしゃべり方は特に一人称と三人称がバラバラだとよくおしかりを受けますので(笑)。読書感想文って、私もはじめは大嫌いだったんですよ。「面白かった」「つまらなかった」以上のことは書けないじゃないか、と思ってたんです。それに中2病だったんで、物事はけなせばけなすほどカッコイイと誤解していました(笑)。でもある時から、やたら褒めるように書くようになったんです。そうすると、目に見えて読書感想文の評価がよくなった。私はそのことで、「物事って褒めるように書くと評価がいいんだな」っていうのを覚えたんですよ。考えてみれば、物事の悪口って誰でも言えるじゃないですか。
はるかぜちゃん そうですねー。
竜騎士07 それよりも、物事のよいところを探すことの方が、よっぽど大事なことで、読んでる人も楽しいことだって気づいたんですよ。そうしたら高校くらいの頃には、よいところを見つけるのが上手くなっちゃって。小論文の授業とかがあると、人から奪って書いたりしてて……(笑)。
はるかぜちゃん むふふふ。
竜騎士07 で、専門学校時代に映画の授業を受けてたことがあって、毎回先生が選んだ渋い白黒の映画を観て感想を書くんです。たいていフランス映画とか黒澤明監督の作品で。先生が選んだ映画だから、褒めると絶対に評価いいんですよ。けなすと評価低いんです……(笑)。
はるかぜちゃん ほほぉー。
竜騎士07 そういうふうに良いところを探すっていう目が養われてくるとともに、いつの間にか文章が書けるようになっていたんですね。今にして思うと、小学校の頃から読書感想文を真面目にやっていれば、私は『ひぐらし』を28歳じゃなくて26歳くらいのときに書けたかもしれない。だからぜひ、読書感想文を楽しみながら書いて、……良いところ探しをしてあげてください。
はるかぜちゃん はい。
竜騎士07 良いところを探すのって誰にでも出来ることじゃないんです。『ひぐらし』の良いところを見つけてくれたように、もっともっと世の中の良いところを見つけてください。
はるかぜちゃん はいー!
竜騎士07 それで、感想文を書くときに、「この話はこういうところが良いところで、こっから学んで、私はこう身につけて生かしていこうと思います。」と締めくくると、たぶん、先生が花丸つけてくれると思いますよ(笑)。
一同 (笑)。
竜騎士07 って、小学校のうちから先生だまさなくてもいいか……(笑)。