『星海社 ラジオ騎士団』第5回配信!
2012.04.10
『星海社 ラジオ騎士団』第5回をお届けします。
今回は初のゲストなし回……と見せかけて、古木スペシャル!
古木さんの所属ユニット・ワンリルキスのデビュー曲のレビューを団長にいただいたりしちゃいました! こちらにも再掲載いたします。
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若手の女性声優たちが、かしましくかわいらしく歌う曲ということで、何となく、いわゆる電波ソングみたいなものが聴けるのだろうと勝手な想像をして再生ボタンを押した。
しかし、その予想は全く裏切られた。モータウンなどを思わせるノーザンソウル風のアレンジが実にかっこいい。楽曲のクオリティが非常に高かったのだ。カッティングのギターが渋く鳴り続けるソウルフルなスタイルは、とても僕好みだった。
僕はどちらかというと”曲がいい”みたいな音楽の聴き方をしない。それはもちろん、電波ソングの方が好みだという意味でもない。第一、仮に楽曲のクオリ ティが高いからと言って、歌い手にそれがマッチしているとは限らない。それに今どき、「良さ」というのは人によってとらえ方が異なる。僕がいい曲だと思っ ても、誰かにとってはさっぱりその良さがわからなかったりする。それは知識の量ではなく感性の問題だ。誰かの感性を否定することはできない。だから僕は” 他のものよりもこちらの方が優れている。だから聴くべきだ”とは言えないのだ。
だがそれでも、僕にこの曲は心地よく響いた。なぜだろうか。ソウルを感じさせる質の高いポップスというのは、たとえば『ドリームガールズ』のタイトルで映 画化されたシュープリームスなどのグループを思い出させる。それでこの曲は、人気声優を目指す若い女の子たちが歌うのに似つかわしく僕には感じられたの だ。
どこか切なさを漂わせるコード感とリバーブが生み出すきらめきの中に、2012年春から声優としてデビューする新人だけで結成された というワンリルキスの女の子たちの姿はたしかに息づいている。彼女たちがどうなっていくのか。なんだかその先を知りたくなる。彼女たちを見ていたくなる。 そんなふうに思わせる曲だった。
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また、今回の「ああ、私の王子様!」のテーマは【GWに一気読みしたい本】、紹介した本は以下の二冊です。
団長セレクトは『ガラスの仮面』。
そして平林セレクトは横山光輝の『三国志』。
どちらも名作ですのでGWにまとめて読んじゃってください!
そして、オープニングトークで平林が「盆栽始めます」宣言をしましたが、ちゃんと始めてます、盆栽。
ケヤキです。
次回ゲストは『マジオペ』のしずまよしのりさん。おたよりも宜しくおねがいしま〜す!