ストーリー
1980年後半。華やかさと活力に満ちた時代の黄昏時。
都会に下りてきた少年は、 現代に生きる二人の魔女とすれ違う。
三者三様の星の巡り。
交わることなんてもってのほか。
何もかも違う三人の共同生活が始まるのは、


奈須きのこ Illustration/こやまひろかず
奈須きのこ最新小説
星海社FICTIONSから、全3巻連続刊行!
——坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる——
TYPE-MOONのノベルゲーム『魔法使いの夜』が、奈須きのこ自身の手によって小説としてここに新生!
1980年後半。華やかさと活力に満ちた時代の黄昏時。
都会に下りてきた少年は、 現代に生きる二人の魔女とすれ違う。
三者三様の星の巡り。
交わることなんてもってのほか。
何もかも違う三人の共同生活が始まるのは、
『魔法使いの夜』は、奈須きのこが1996年に執筆した未完成の小説を原型とし、2012年にTYPE-MOONから発売されたノベルゲーム。本書はそのゲームを、奈須自ら「小説」として完成させたものとなる。
小説『魔法使いの夜』の装画は、原作ノベルゲームにおいてキャラクターデザイン・原画・グラフィック総監督を務めたこやまひろかずが担当。カバーを描き下ろしイラストが飾る。そして描き下ろし挿絵のほか、多数のノベルゲームのグラフィックを本文の随所にフルカラーで掲載。
Aoko Aozaki

現代に生きる魔法使い。ただし見習い。生徒たちから恐れられる、三咲高校の鉄の生徒会長。中学生の頃までは魔術と関わりのない日常を送っていたが、突然「魔法」を受け継いでしまった、元フツーの高校生。
Alice Kuonji

現代に隠れ住む魔女。最後の鳥。青子が住まう洋館の主で、彼女の魔術の指導役をしている。生まれついた時から魔術世界に生きてきた、生粋の魔女。お嬢様学園と名高い礼園女学院に通う。
Soujyuro Shizuki

現代に下りてきた山育ちの少年。三咲高校の転入生。電気も学校もない山門異界で過ごしてきたため、文明に不慣れでときに周囲をハラハラさせる。
ビジュアルノベルとして完成していた作品を再び小説のフォーマットに戻す事に意味はあるのか。
完成した本作を手にするまで、その疑問が消える事はありませんでした。
今、その疑問はありません。
かつて「電子である事」に価値がある時代に新生した本作は、「手に取れるものである事」に価値ができた今、もう一度新生しました。
物語を所有する―――その手触りがこの本には確かにあります。
素晴らしい本にしてくれたこやまさん、編集の皆さんに感謝を。
私が『魔法使いの夜』という作品に関わったのは2014年の春にリリースされたPCノベルゲーム版からでした。
その数年前から開発が始まり、張り切ってゲームグラフィックの制作に邁進したのを今でもよく覚えています。
リリース当初、文章、音、絵によるノベルゲームの演出としては破格の評価をいただきました。
その本作を小説として刊行していただくにあたり、
絵を大切に扱っていただいて嬉しくなりました。
描き下ろしとは別に掲載していただいた絵はゲーム開発時に参加していたグラフィックスタッフと共に制作したものです。
この場を借りてあらためて謝辞を述べさせていただきます。