牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿
- 星海社FICTIONS
- 定価: 1,600円(税別)
- ISBN: 978-4-06-536717-9
- 発売日: 2024年08月27日
- サイズ: B6判
犯罪計画書と化した〈解答編のない推理小説〉が解き放つ──虚構の密室x現実の密室!
〈マリア&漣〉シリーズの市川憂人が新たに繰り出すのは、本格ミステリの不可能犯罪が再現される世界!
虚実絡まる密室殺人の謎に挑む、学園本格ミステリ!
私立北神薙高校に通うミステリ好きの少年・本仮屋詠太は、校内で謎の本────『牢獄学舎の殺人』を見つける。
ある高校の音楽室/美術室/プールで発生する三連続密室殺人を描くその本格ミステリは、〈読者への挑戦状〉で締めくくられ解答編が存在していなかった......。
読み終えた彼の前に、謎の少女が現れて告げる。
「私は杠来流伽。溝呂木案件調査機構──『未完図書委員会』の司書よ」
彼が手にした本は、〈読者への挑戦状〉を解いた者が完全犯罪の手引書として使用できる「未完図書」の一冊だった!
詠太と来流伽は『牢獄学舎の殺人』が現実に再現されることを未然に防ごうとするが、やがて校内で本物の密室殺人が発生。
ふたりは虚実絡まる事件の謎を、解くことができるのか!?
*著者プロフィール
市川憂人
ミステリ作家。1976年、神奈川県生まれ。東京大学在学時、東京大学新月お茶の会に所属。第26回鮎川哲也賞を受賞し、2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』(東京創元社)でデビュー。同作から始まる〈マリア&漣〉シリーズのほか、著作に『神とさざなみの密室』(新潮社)、『揺籠のアディポクル』(講談社)、『断罪のネバーモア』(KADOKAWA)、『灰かぶりの夕海』(中央公論新社)がある。
編集者コメント
かつてなくミステリファンな主人公が登場します。
星海社・丸茂