少女小説とSF

少女小説とSF
  • 星海社FICTIONS
  • 著者: 編/日本SF作家クラブ、嵯峨景子 著者/新井素子、皆川ゆか 、若木未生、津守時生、ひかわ玲子、榎木洋子、雪乃紗衣、紅玉いづき、辻村七子
  • 定価: 1,500円(税別)
  • ISBN: 978-4-06-535145-1
  • 発売日: 2024年03月27日
  • サイズ: B6判

日本SF作家クラブ企画!

あなたの心に眠る〈少女〉へ贈る、SF小説アンソロジー。

世代を超えて集結した豪華・少女小説作家たちが、少女小説とSFの可能性を解き放つ!


〈収録作品〉

新井素子「この日、あたしは」

パーソナルAIとの共生が浸透した未来。地震で母を亡くした「あたし」に生まれた願いとは──


皆川ゆか「ぼくの好きな貌(かお)」

人面犬に殺された妹と、人面瘡に蝕まれる姉。双子の姉妹に訪れた破滅(カタストロフ)の真相が明かされる──


かわ玲子「わたしと「わたし」」

人がみな双子で生まれ出ずる惑星に、ひとりきりで生まれてしまった少女の運命は──


若木未生「ロストグリーン」

天才作曲家の少年と彼を支える編曲家。ふたりの前に鎮魂歌の作曲を求める青年が現れた──


津守時生「守護するもの」

戦禍の果てに家族を失った少年は青年となり、美貌の相棒とともに宇宙へ賞金稼ぎに繰り出す──


榎木洋子「あなたのお家はどこ?」

開発初期の地球型惑星に暮らす少女は、家出という名の小さくて大きな冒険へと旅立った──


雪乃紗衣「一つ星」

目を醒ますと少女の首には奇妙な頸輪があった。氷とオーロラの世界を歩むガール・ミーツ・ボーイの行方は──


紅玉いづき「とりかえばやのかぐや姫」

竹から生まれた美しい男と、帝の地位についた少女。私たちの知らない古代の異類婚姻譚(ファーストコンタクト)が物語られる──


辻村七子「或る恋人達の話」

全身機械化手術が普及した革命後のフランスで、『ナポレオン法典EX』が愛し合うふたりの男を阻む──


峨景子「コラム 少女小説とSFの交点」

少女小説家たちが手がけたSFの歴史、コバルト文庫以降の少女小説とSFの交点を辿る──

編集者コメント

後世に読み繋がれるアンソロジーになってほしい。いまはそんな気持ちです。

星海社・丸茂 星海社・丸茂