ランボー怒りの改新
- 星海社FICTIONS
- 定価: 1,200円(税別)
- ISBN: 978-4-06-139946-4
- 発売日: 2016年08月10日
- サイズ: B6判
森見登美彦氏、激怒──?!
「私の奈良を返してください! さすがにこれはいかがなものか!
しかし、悔しいが傑作と認めざるを得ない」
ある夏、ひとりの青年が斑鳩の里にフラリと現れた──。
泥沼のベトナム戦争を強引に継続する蘇我氏に対し、あの男が怒りの鉄槌を下す。律令国家日本の誕生を大胆に再解釈する表題作「ランボー怒りの改新」。
おバカな中学生男子三人組と、ミステリアスな同級生・佐伯さん。誰にでも訪れる新緑の季節、その一コマを鮮やかに切り取った「佐伯さんと男子たち1993」。
生駒山中に山荘を構える、仙人のごとき謎の老人。彼の元を訪れた乙女の語る、奇想天外な奈良風『千一夜物語』の行き着く先は……?(「ナラビアン・ナイト」)
そして、作家を目指す浪人生・前野弘道と、彼のもとに舞い降りた小説の女神・佐伯さんを巡る追想記「満月と近鉄」。
いずれも古都・奈良を舞台とする、驚天動地の傑作四編を収録。異形の新人・前野ひろみち、ここに衝撃デビュー!
(解説:仁木英之)
編集者コメント
ある夏、ひとりの青年が飛鳥に現れた……。奔放な想像力で大化の改新を描く表題作を含め、異能の新人作家が奈良を舞台に繰り出す傑作短篇集! 森見登美彦氏も、激怒しつつ唸った才能。衝撃デビューに、立ち会うしかない!
星海社・平林