紫式部と清少納言の事件簿
- 星海社FICTIONS
- 定価: 1,600円(税別)
- ISBN: 978-4-06-536024-8
- 発売日: 2024年08月27日
- サイズ: B6判
後宮の梨壺に引き籠もり、『源氏物語』と『紫式部日記』の執筆に悩む紫式部のもとに、『枕草子』執筆以後、行方が定かでなかった清少納言が現れる。
皇后定子は崩御し、時の権勢は藤原道長が握っていたが、帝の寵愛を巡る政争は未だ絶えてはいなかった。
火定入滅の焼身体入れ替え、罠の張られた明法勘文、御匣殿の怪死事件......。
後世に遺されなかったふたりの密会と謎解きは、男たちの政(まつりごと)の影に隠された真実を解き明かしてゆく──!
「紫式部と清少納言で平安王朝女流作家ミステリをやりましょう!」と企画を持ちかけられて、「史実で出会ってないが......じゃあ後世に語れないくらい人聞きの悪い事件だったことにしよう」となり、あれよあれよという間に取り返しのつかないことに。イメージとしてはなろう発書籍化ベストセラー作家の紫式部 VS.pixivトップランカー清少納言による同人女の感情です。......いえ切り口が斬新なだけで真面目な歴史ミステリですよ! かつて世の中を変えた作家とこれから変える作家、歴史を書き換える二人の才女が陰謀渦巻く平安京で時に火花を散らし、時に手をたずさえて事件に立ち向かう!
────作者より
*著者プロフィール
汀こるもの
ミステリ作家。1977年、大阪府生まれ。第37回メフィスト賞を受賞し、2008年に講談社ノベルスから『パラダイス・クローズド』でデビュー。同作から始まる〈THANATOS〉シリーズのほか、著作に『完全犯罪研究部』シリーズ(講談社ノベルス)、〈出屋敷市子〉シリーズ(講談社ノベルス)、『探偵は御簾の中』シリーズ(講談社タイガ)、『煮売屋なびきの謎解き仕度』シリーズ(ハルキ文庫)、『最強の毒 本草学者の事件帖』(角川文庫)など多数。
紗久楽さわ(装画)
漫画家。大阪府生まれ。『当世浮世絵類考 猫舌ごころも恋のうち』(POE BACKS)で単著デビュー。漫画誌『Fellows!』にて、2010年に『かぶき伊佐』(ビームコミックス)で連載デビュー。2019年には、『百と卍』(onBLUE comics)が第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞に選出された。『婆沙羅/室町少年倶楽部』(山田風太郎/河出文庫)、『化け物心中』(蝉谷めぐ実/KADOKAWA)など、書籍装画も手がけている。
編集者コメント
実はめちゃめちゃ真面目な歴史小説です。
星海社・丸茂