黒猫館・続 黒猫館
- 星海社FICTIONS
- 定価: 1,500円(税別)
- ISBN: 978-4-06-520178-7
- 発売日: 2020年06月17日
- サイズ: B6判
紫綬褒章受章作家・稲葉真弓がかつて「倉田悠子」の別名義で著した、『くりいむレモン』の絶品ノベライズ。今なお色褪せぬ伝説の名作、ここに復活!
日本中が軍国主義に染まった昭和16年。大学生・村上正樹は、奇妙な求人に導かれ、僻遠の山奥に佇む豪奢な洋館
"黒猫館"を訪れる。女主人の冴子とその娘・有砂、メイドのあや。蠱惑的な女たちと織りなす陶酔と頽廃の宴の果てに、正樹を待ち受ける罠とは──。(『黒猫館』)高度成長期もピークを迎えた昭和45年。奔放な過去と決別するかのように、正樹は弁護士を生業としていた。しかし、桜の香りに誘われた彼の前へ、あの"黒猫館"がふたたび姿を現し、30年前の倒錯の日々が甘やかによみがえる──。(『続 黒猫館』)
"倉田悠子=稲葉真弓"を自ら明かしたエッセイ「私が"覆面作家"だったころ」を特別収録!
解説:久我真樹(英国ヴィクトリア朝およびメイド文化研究者)
編集者コメント
倉田悠子=紫綬褒章作家・稲葉真弓がかつて著した伝説の名作が、30年の時を超えて超待望の復刊! あなたも、今なお色褪せぬ官能と頽廃のとりこに……。
星海社・石川