WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI ザ・シネマ・オブ・ウォン・カーウァイ

WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI ザ・シネマ・オブ・ウォン・カーウァイ
  • 著者: ウォン・カーウァイ、ジョン・パワーズ 翻訳/田畑暁生
  • 定価: 13,500円(税別)
  • ISBN: 978-4-06-535147-5
  • 発売日: 2024年04月23日
  • サイズ: B4変形/上製判

2046部限定刊行


本書は、ウォン・カーウァイ自身が監督した11作品の創作過程を通じて、映画や役者、そして人生そのものについて彼が惜しげも無く語りきった唯一の著書であり、そのスタイリッシュな映像美を凝縮した250枚を超えるビジュアルを余すことなく収録した、まさにファン必携の贅を尽くした一冊である。ウォンの作品は、儚く、孤独な美を宿す。刹那的だからこそ激しい逢瀬や、何度すくおうともたちまち手から零れ落ちるような切ない別離──ウォン映画ならではのシークエンスの根源がこの一冊に宿っている。
*本書は「WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI」(Rizzoli、2016年刊)の日本語翻訳版です


<本書内容紹介>

独特の雰囲気と視覚的な瑞々しさで高い評価を獲得し、世界に知られる映画監督ウォン・カーウァイ。その待望久しい回顧録。
ロマンティックかつスタイリッシュな作品で知られるウォン・カーウァイ監督。恋愛、憧れ、辛い記憶などをテーマとし、目もくらむほど映画的なシーンを作る彼のスタイルは肌理(きめ)やムードの魅力に溢れ、傑出した場所感覚を有する。ウォンの全作品を初めて扱った本書は、ウォン・カーウァイと作家のジョン・パワーズが、ウォンの最も有名なシーンのロケ地で、作品について語り合っている。
本書には六つの異なる場所で行われた、ウォンとパワーズとの会話が収められている。その中にはウォンが育った近所や、『花様年華』を撮影したレストランもある。『いますぐ抱きしめたい』から『2046』、『グランド・マスター』までウォンの11作品を論じ、時間、郷愁、美といったウォンのトレードマークとも言えるテーマについて探究し、同時にウォンの私生活にも言及する。さらに本書はウォン・カーウァイ初の著書であり、彼の作品を包括する最初の本でもある。この驚くべき贅沢な書によって読者はウォン映画の内部へと歩み出すだろう。250枚を超える写真と映画のスチール、パワーズの巻頭エッセイも合わせて、当年最高の映画本である。


<本書目次>

PERHAPS, PERHAPS, PERHAPS: 37 VIEWS OF WONG KAR WAI
たぶん、たぶん、たぶん   ウォン・カーウァイの37の見方

SIX CONVERSATIONS
六つの会話

CONVERSATION ONE: AMARCORD
会話1 アマルコルド

CONVERSATION TWO: NOT HITCHCOCK
会話2 ヒッチコックではなく

CONVERSATION THREE: HONG KONG NOCTURNE
会話3 香港ノクターン

CONVERSATION FOUR: PERFIDIA
会話4 ペルフィディア

CONVERSATION FIVE: PAN-AMERICAN HIGHWAY
会話5 パンアメリカン・ハイウェイ

CONVERSATION SIX: NORTH, SOUTH, EAST AND WEST
会話6 北、南、東、西

TIMELINE
年表

ACKNOWLEDGMENTS
謝辞

編集者コメント

日本語翻訳版、お待たせしました。ウォン・カーウァイ作品を象徴する独特な色彩を放つ写真やスチールを、大判で眺めることができる唯一無二の一冊です。

星海社・築地 星海社・築地