New 2015年09月08日(火) 掲載開始!
第四回
- 掲載期間
- 2015/09/08(火)〜
出版情報
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手のひらの露1
京都の大学生は行動範囲が狭く、本作でもそれは忠実に再現されています。けれど、その狭い世界の中で、世界と繋がる事件が起き、主人公・優吾は大人の階段を上っていきます。めったにない極上のデビュー作、是非、この瞬間にともに立ち会いましょう。 星海社・平林
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遙か凍土のカナン1 公女将軍のお付き
『マジオペ』タッグの新シリーズは、20世紀初頭のユーラシア大陸が舞台。"一人目のアラタ"は剣の手練、塹壕戦の描写に注目! 勿論ヒロインもぐうかわだ! 星海社・平林
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アリス・エクス・マキナ1
あの星海社FICTIONS新人賞受賞作が、遂に刊行です! イラストに大槍葦人さんを迎えた極厚480ページ! キャッチフレーズは"未来の童話"。読めばお金を貯めてアリスを買いたくなるはず!! 星海社・平林
バックナンバー
あらすじ
先輩から借りたノートパソコンを無くし、四〇〇万円という大金を要求された糺ノ杜大学の一回生・菊宮優吾。切羽詰まった優吾は、一〇年ぶりに血の繋がらない兄・手代木譲を訪ね、それをきっかけに二人は共に暮らすことになる。
たぐいまれな記憶力を持つものの、平凡な大学生の弟。伝説的なトレーダーだが、世間からは引きこもっている兄。
再び交わった二人の道行きは、数々の事件を巻き起こし、事態は手代木の隠された過去すらも掘り起こしていく......。
京都の四季を背景に、露のように儚く美しい、人生最良のひとときが幕を開ける。大型新人、デビュー。
登場人物
菊宮優吾(きくみや・ゆうご)
京都市上京区にある、糺ノ杜大学の一回生。学部は文学部。本人は自覚していないが、たぐいまれな記憶力を持つ。
幼い頃一緒に暮らした手代木を、今でも兄と慕っている。料理が得意。
手代木譲(てしろぎ・ゆずる)
凄腕のトレーダー。ネットではかつて「johand」を名乗っており、そのハンドルネームを知るものも多い。
優吾とは幼い頃に共に暮らしたが、血のつながりはない。過去に逮捕されたこともあるらしいが......。
推薦コメント
2015年9月1日の推薦コメント!
イラストレーター、ゲームクリエイター: 大槍葦人(@oyariashito)
なにが悔しいって、たまに会って最近やった仕事を聞くと大抵それ全部僕が好きな作品なんですがっていう。今度は小説を書いたとか。
どーせまた僕の好きなやつなんでしょ!?
漫画家: 遠藤海成(@minakichijapon)
現代の安楽椅子探偵物語に流れるのは、緩やかで透明な時間。週末にお茶を淹れてゆったり読む事をお勧めします。慌しく読み進めるのは勿体無い、ストーリーの先がどんなに気になったとしても。
2015年8月25日の推薦コメント!
漫画家: あさりよしとお(@hologon15)
麻雀仲間が小説デビューするという。多才な奴だけどどうなの? 適当にほめておけばいいの? と目を通していたら、一気に読み終わってしまった。ちょっと悔しい。なるほど、こう来たか。某業界で暗躍する彼ならではのリアリティと緊張感。続巻も楽しみである。
僧侶: 蝉丸P(@semimaruP)
友人が小説家デビューするというので読ませてもらった。ネットセキュリティや株の仕手戦など、普段僧侶をしていると馴染みのない世界ではあるのですが、まさに冷や汗の出るリアリティ! その才能に感じ入るばかりです。
2015年8月18日の推薦コメント!
ゲームデザイナー、作家: 芝村裕吏(@siva_yuri)
ここにある京都の風景は自然だ。生活の場としての京都は、観光名所とは違う面白さに満ち溢れている。そこに暮らす弟兄は、ワトソンとホームズを思わせる間柄。少し違うのは弟兄という絆があること。弟兄だから助ける、弟兄だから一緒にいる。この小説は、自然な京都と自然な弟兄との素敵な物語だ。
イラストレーター: いとうのいぢ(@itoww)
最近、仲良くさせていただいているshachiさんの初小説。優しく、どこか女性的な文章に冒頭から引き込まれました。"弟兄"は自然体なのに魅力的だし、二人の間に流れる空気感もたまらなかったです。続きがとにかく気になるので、早く二巻が読みたいです......!
2015年9月8日の推薦コメント!
作家: 円居挽(@vanmadoy)
京都で大学生活を送り、京都の大学生が出てくるミステリでデビューした私ですが、読んでいて思わず笑ってしまいました。それにしても出町柳、今出川、北山......この半径数キロ圏内の青春はなんだ! おまけに竹田まで......リアリティ溢れる京都生活をご堪能あれ。
担当編集者: 平林緑萌(@seikaisha_moegi)
一読してため息。京都で暮らした学生時代が蘇った。
まるで自分について書かれているかのような、そんな小説。
こんなデビュー作を読むことは、編集者人生でもそうはないだろう。掟破りの担当編集者推薦を、今回ばかりはお許しください。