編集部ブログ作品
2014年3月11日 16:09
三国志キャラクター稿遊記 ⑫
■孫家族の話-父と子達を描く-
大好きな映画の1本にレッドクリフがあります。映画のテーマソングを聞くだけでわくわくする壮大な歴史大作活劇で、皆さんも御存知かと思います。映画での印象として孫一族というと孫権が真っ先に頭に思い浮かぶ方も多いだろうと思いますが、孫堅(そんけん)(父)・孫策(そんさく)(子(兄))・孫権(そんけん)(子(弟))の3人が最も著名ではありますが、実は大家族で、正妻の呉夫人の子は、三男孫翊(そんよく)、四男孫匡(そんきょう)までいます。
2巻では、弟君の孫権はまだ子供なので、父・孫堅と 長男・孫策の絆が描かれていています。
ただし、残念なことに父・孫堅は短命でした。(前回書きましたが、強い武将が必ずしも長く生きるとは限らないのです。大きな音と共にパッと、花火の様に鮮やかでありながら、一瞬活躍してすぐに亡くなってしまう勇将も沢山います。)
父の死後、兄弟2人が歯を食いしばって生きていったであろうと想像できる箇所が、2巻ではいくつか出てきます。もし、父が生きていれば、孫一族の拠点、揚子江の支流にあたる流域で、水利、文化、に良く恵まれた環境にて青春時代をゆったりと育ったであろうにな。。と
僕は、そんな事を頭に想い描きながら、兄・孫策と弟・孫権を描きました。
2巻を読むにあたり、父・孫堅の花火の様な生涯も一瞬駈け抜けるような文章ですが、読者の方に読んで味わって頂きたいなと僕は思いました。
孫堅の子、孫策考察中イメージ/ 父の死後も、大江の魚のように強く生きていく孫策を思案する。イラスト 土林誠
星海社文庫 三国志(二)