編集部ブログ作品

2013年12月17日 14:12

三国志キャラクター稿遊記 ①

■吉川英治三国志に挑む

 

土林です。ようやく第1巻が刊行されほっと安堵の溜息をつく間もなく、第2巻の絵を綴る準備をしています。

 

星海社の太田さんからこのお話を伺ったのは4年位前のとある冬の寒い日の事でした。

仕事で歴史を題材にした絵やキャラクターを描いてきましたが、僕が絵を描いて生きてきた中で大きな意味のある仕事になりそうで、食事をした帰り道、ぐるぐる巻きの襟巻に首をうずめてこれからはじまる長い物語に少しの不安を抱えながらも、冒険心から小さく1人笑ったような気がします。

 

吉川英治先生著作三国志は、国民的文学として長い間愛されてきた歴史的傑作です。

 

筆者吉川英治先生への敬意・英雄栄枯盛衰の歴史的経緯・そして歴史的登場人物として大業を成し遂げた偉人達への敬意・絵をえがく者としてこの『3つのけいい』を大切に思い、僕としてのキャラクター人物表現を入れていきました。壮大な物語を読み解く手助けとして僕のイラストが少しでも道しるべになってくれたら嬉しいと思っております。

 

呂布考察中イメージ/ 呂布という強くも不器用な偉人を思案する。イラスト 土林誠

 

星海社文庫 三国志(一)