編集部ブログ作品

2014年6月10日 13:27

三国志キャラクター稿遊記(22)

■運命、逃亡劇の話

           

2巻では、そもそもの悪の根源であった董卓がとても無惨な死を遂げます。董卓の死後は群を抜いた勢力は特になく、大きな仕事をやり終えた飽和状態の武将達が、疲れた身体で小競り合いを続けます。

賢い武将は、そこではひたすら英気を養いそうでない者は、「董卓がいない!今がチャンス」とばかりに無謀な小競り合いをするのです。

そんな小競り合いに帝が巻き込まれて逃げて逃げての逃亡劇が文中であります。

まだ帝は幼い頃。可哀想に。

現代は生まれてからある程度の運命は、自分で改める事が出来ると思います。

逃亡しながら隠れた農家で出された粥を精一杯すする帝を読み、自分の力ではあらがえない運命についてを考えさせられました。

 

運命に翻弄される帝を思案。  イラスト 土林誠

 


星海社文庫 三国志(二)