編集部ブログ太田克史のセカイ雑話
2012年7月 6日 22:31
「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」の裏ルールにつきまして
これから、「むちゃくちゃ言うなよ~」という声が上がるのを承知で話をしますが、現在企画進行中の「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」の裏ルールを説明したいと思います。この裏ルールは、旅の初日に出来てしまったものです。
この前代未聞のルールはあくまでも「デリバリーしたお客様と直接お目にかかってとことんお話させていただいた結果」としての話でありルールなのですが、このたびの「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」は、場合によっては、逆クーリングオフ、つまり1000ドルを返金させて契約を破棄させていただく可能性が存在いたします。
傍若無人にも映るであろうこの「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」の裏ルールが成立した理由は、理由があってどうしても話すことができません。しかし、佐藤さんとは十二分に話し合ってこのルールを設定させていただきました。
「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」は、世界でたったひとつの物語を佐藤友哉があなたに向けて書く企画です。だからこそ、この物語を購入するに至った世界でたったひとつの「読者の物語」をあなたから引き出したいのです。引き出すために、僕たちは全力であなたに向き合います。
「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」で、世界でたったひとつの「読者の物語」を購入者であるあなたから引き出し切れなかったとき、僕たちはあなたのもとに1000ドルを置いて立ち去ろうと思います。土下座も、しろといわれればします。しかし我々は、どうしても、物語に選ばれる物語を聴きたいのです。
「佐藤友哉×星海社1000ドル小説の旅」の裏ルールは以上です。僕たちは明日からも全力で1000ドル小説をデリバリーします。朝08:30の新幹線で、宮城です。佐藤さんは今も星海社で執筆中です。リアルタイムで「今」書いているからこその傑作が次々と仕上がっていて、編集者として恐ろしいくらいです。
購入者の皆さん、どうかご期待ください。そして、佐藤友哉が描き出すこの世でたったひとつの「物語」と、あなたというこの世でたったひとつの「物語」をどうか交換させてください。
Have a good story!