編集部ブログ夜の最前線

2018年6月 6日 22:00

星野源の『Snow Men』はSEXと受精を歌っているという仮説

こんばんは。アシスタントエディターの有馬です。

前々回の予告通り、今回は星野源の楽曲を取り上げたいと思っております。
星野源は、ラジオや文筆業というステージでも活躍しているミュージシャン。

ファンの中では広く知られていることですが、星野源の踊りたくなるようなポップな楽曲の中には、エロ的な内容が日本語表現として昇華されているものがあります。

今回、僕が取り上げたい楽曲は表題の通り『Snow Men』という作品です。

この楽曲についてずっと語りたかったのです。

まだ聞いたことがない方は、YouTubeにMUSIC VIDEOが公開されているので、一度見てください。

[星野源 - Snow Men 【MUSIC VIDEO】 - YouTube]

とてもエロい。なんとも品のあるエロなのでしょうか。映像についても語りたいところですが、今回はこの楽曲の詞(つまるところ日本語表現)について語っていきます。

この作品、YouTubeのコメントを見ると、目隠しをしている女性が登場していることや、『Snow Men』というタイトルを略すとSMになるということから、SMの歌なのでは?というコメントがありました。

そこで、自分なりに考えてみよう!と曲を聴き直したその瞬間。
僕の身体に衝撃が走ります。

「君の中を泳ぎながら」
(星野源『Snow Men』最初のフレーズより)

あああああああ!!!!!精子だああああああああ!!!!!

もうここでテンションが最高潮に達しました。(性的でない)オーガズムが体内で爆発

この曲の主体を精子として聞くと、歌詞の内容がとても腑に落ちるのです。これから『Snow Men』の歌詞をシコシコと解説していきます。

まずは冒頭の部分。

「君の中を 泳ぎながら 山上を越えた 夕日が映った
雲の中を 突きぬけたら 街の灯が見えた
奇跡が瞬く様 想いはこぼれ落ちる 雪のように」
(星野源『Snow Men』より)

以下、個人的意訳

「愛する彼女(=君)の体内を泳いでいくと、卵子(=夕日)が見えた
子宮(=雲の中)の先に辿りつくと、卵子(=街の灯り)が見えた
ひらひらと雪が地表に落ちるように、奇跡が瞬く様に精子と卵子(=僕たち)は出逢った」

無理やりじゃない?という意見もあるかもしれませんが、読み取れなくもないですよね????
そこで、雪が地球に落ちる様を想像してみて下さい。丸い地球にこぼれ落ちる雪の様子を。受精の瞬間と酷似していませんか!
さらに、夕日と街の灯の色を想像して下さい。朱色橙色を想像しますよね。この色についても後々説明しますね。

それでは、さらにシコシコしていきます!

「迷いながら 笑いながら 海になるんだな 僕らは消える愛だ
かもめが空を遊ぶ 雪のように」
(星野源『Snow Men』より)

以下、個人的意訳。

「受精できずに取り残されてしまった精子たち(=僕ら)は、行き場を失い迷いながらも、笑って愛する彼女の体内(=海)の一部となって消えていくのだ」

ここで、『Snow Men』がなぜ複数形だったのか理解できたのです。一度の愛情的行為で生まれる数億匹にも及ぶ精子たちの歌なのです。そして、受精にいたらず儚くも散ってしまう命の源たち。とても儚く、美しい。
さらにいえば、海はフランス語で女性名詞ともなり、英語では「SEA」と「SHE」で似たような発音になり、女性を表現していることが考えられるのです。

そして、星野源は最後にこう歌うのです。

「朱い港に 淡い願いに 朱い水面に 淡い未来に 未来に」
(星野源『Snow Men』より)

最後に""という単語が出現します。これは、前述の「夕日」と「街の灯」とも似たような色合いです。日本では紅白が2組の対抗する色として表現されていますが、女性の経血と男性の精液の色も紅白なのです。つまり、"朱い港"と"朱い水面"は女性を表していると解釈できます。
そして、この曲が受精を表しているとすれば、「淡い未来に 未来に」という最後のフレーズに大きな意味が生まれるのです。精子が子供へと成長していく様子や、二人のカップルの未来を想像してしまいます。

星野源の癒やしボイスと落ち着くメロディーの裏側に、こんなに壮大な物語性を日本独特の比喩表現を用いて昇華したことを想像しただけで、彼の凄味を感じるのです。

このようなエロ的な内容を神秘的で品のある表現に落とし込めることは、星野源の魅力のひとつだと思います。僕の意訳には気持ち悪さを感じるものの、星野源の詞の世界には気持ち悪さがなく、受精という現象の尊さを美しく歌っていると思いませんか。

なんてシコシコと得意気に話を進めてみたけれど、本人が違うことを語っていた...。

「「君の中を泳ぎながら」という、まさにこう、女の子の上を泳いでいるようなイメージから始まり、「山上を越えた」って。山上はおっぱいですよね。やっぱり。で、夕方の、カーテンが開いていて夕日が差し込んでいる中でセックスしているみたいなイメージだったんですよ。(中略)「君が振り返る時は ただ羽を広げさよなら」っていうのは、イッてしまった後の賢者感のもう早くさよならしたいっていう、あの男の最低な部分。
星野源、下ネタ好きがエスカレートし「セックスした後は早くさよなら」とゲスフレーズ! でも二階堂ふみとは...」(livedoor NEWS)より

おおおおおおーーーーーーい!!!全然、違うし、男のクソみたいな一面を歌ってるじゃねぇか!!!この曲の神秘性はどこにいったのだ!!!

いや、でも僕は源先生を信じている。
そして、この僕のオ◯ニー的解釈も信じたい。