編集部ブログ夜の最前線
こんばんは。ブラックエディター大里(@seikaisha_ost)です。
今夜はルビについて書きます。
僕は出版社で仕事をするまで意識してなかったのですが、ルビの付け方のルールって出版社ごとに違うんです。
実は各社それぞれのこだわりがあります。
印刷・出版業界の方には常識かもしれませんが、ただ本を読んでいるときにはあまり意識することはないですよね。
今回は僕自身の備忘録も兼ねて星海社流のルビの付け方のルールを一部ご紹介します。
大前提として星海社の縦書きのルビには
・「モノルビ」を基本とし、例外として「グループルビ」を随時援用する。
・ルビの揃えは「肩つき」とする。
という決まりがあります。
……おそらく、出版・印刷業界の人以外には意味のわからない呪文ですね。
モノルビというのは親文字1字ごとに付けるルビのことです。
これがモノルビです。
「三」の文字に「みつ」、「井」の文字に「い」というルビがそれぞれ振ってあります。
グループルビは複数の文字にまとめて付けるルビのことです。
「ひまわり」というルビはどれか1文字ごとに対応するものではありませんよね。
こんな風に、熟語単位でルビを振るときなどに使います。
肩付きというのは親文字と上揃えでルビを付けるということです。
1文字目のルビが短いと、肩付きであることがよりわかりやすいですね。
これが基本ルールです。
これ以上は、話が細かくなるのでここまでにしておきます。
続きについてはまた機会を改めますね!
今回は縦書きのものについてのみ触れましたが、横書きだとまた違うルールがあります。
ルビひとつを取り上げてみてもなかなか奥が深いものです。
もし、このブログを読んでルビに興味がわいたという人がいたら、色々な出版社から出ている本を引っ張りだしてきて、ルビの付け方を比べてみると面白いのではないでしょうか!