編集部ブログ夜の最前線
こんばんは、アシエディ林です。
本日は土曜ですが、今日観た映画が久々にグッときたのでブログ更新します。
『鑑定士と顔のない依頼人』
『ニュー・シネマ・パラダイス』のトルナトーレ監督が仕掛ける極上のミステリー
と宣伝されていたので、かなりハードル上げて観に行ったのですが……
とにかく私は今、この映画の結末の解釈について、人と話したい!! 議論したい!!
この作品、見方によってはミステリとも、純愛物語とも、サイコサスペンスとも取れるんです。
もう暫く、ずっとこの映画のオチについて「あれはどうゆうことだったのか」とぐるぐる考えてますよ!
「お客さまのなかにお医者様はいませんか!」よろしく
「お客さまのなかに『鑑定士と顔のない依頼人』をご覧になった方はいませんか!」と叫びたいくらい。
そしてあわよくばそのお客さまと、映画をネタにお酒をのみたい。
これほど語りたくなる『鑑定士と顔のない依頼人』のあらすじはこんなかんじ。
美術鑑定士ヴァージルは超一流だけど、極度の潔癖症をもつ偏屈じいさん。しかも童貞。
女性恐怖症といいながら、オークションで不正にガメた名画(それも女性画ばかり!)を部屋一面に飾ってひとり悦に入るという特殊なフェテッシュを持つ孤高の人です。
そんなヴァージルに、資産家の両親が残した骨董品を査定してほしいという依頼が来る。
屋敷を訪れると貴重な美術品がゴロゴロ。ヴァージルは屋敷に興味を持つが、肝心の依頼人は決して姿を現さない娘で……
見えない依頼人とヴァージル。孫とおじいちゃん位年の離れた2人の、コミュ障VSコミュ障対決は、はじめはハラハラしますが、
次第に打ち解けて行く様子は心和みましたね〜。
ヴァージルがデレていく姿は観ていてニヤニヤしっぱなしでした。というか老人が超頑張ってる姿とか、応援しないわけないだろ!
しかしヴァージルが少しずつ人間らしさを取り戻す一方で、破滅を感じさせる不穏な空気を感じさせるのは、さすが巨匠トルナトーレ。
主要登場人物も5人程度であるにも関わらず、物語をグイグイ引っ張る演出も素晴らしいです。
最後にルービックキューブの6面が全て揃うような、最初から最後まで隙の無い映画でございました。