編集部ブログ夜の最前線
こんばんは、アシエディ林です。
皆さんは『探偵ナイトスクープ』という番組をご存じですか?
『探偵ナイトスクープ』とは、大阪の毎日放送(ABCテレビ)が制作している視聴者参加型の地方バラエティ番組です。
その歴史は長く1988年(私の生まれる前!)から放送が開始され、番組の認知度は非常に高く「ナイトスクープを知らぬ者は関西人に非ず」なんて言われるほどです。
さて、どんな番組なのか簡単に説明いたしますと
視聴者から寄せられた些細な謎や疑問を、探偵(お笑い芸人)が解決するというもの。超シンプル。
どれくらい些細な依頼が番組に送られてくるのかというと……
「近所に変なお店があります。自分で行くのは怖いから代わりに見てきてください」
「親の言うことを聞かない我が子を懲らしめてください」
「ゾンビと対決してみたい」etcetc……
そんなの自分で何とかしろや!! とツッコミたくなる依頼ばかり。
しかしこのような面白みの欠片も感じられない依頼から、錬金術の如く笑いを生み出すのが『探偵ナイトスクープ』なのです!!
では一体何がすごいのか?
それは、一生に一回しか打てない笑いのホームランを素人(番組上では依頼者)に打たせる所だと思います。
そもそもお笑い芸人は野球選手と同じで、10試合で1本のホームランを打つよりも毎試合ヒットが打てる能力が必要とされます。
だから素人でもホームランさえ打ってしまえば、2塁打的笑いを狙う芸人に瞬間的に勝つことができるのです。
でも、素人がホームランを打つなんて普通は出来ません。人生に一回だけ起こる、奇跡のまぐれ当たりだけ。
その人生一回だけの瞬間にフォーカスし、実際にホームランを毎回打たせる『探偵ナイトスクープ』の演出力は本当にすごいんです!!
さてさて、今回何故この様なエントリを書いたかといいますと、
これまで数々の素人に笑いのホームランを“打たせて”きた名探偵の桂小枝さん・長原成樹さん・松村邦洋さんが『探偵ナイトスクープ』を去ることになったからです……!
本当に敬愛する探偵の方々だったので、ナイトスクープについて色々振り返ってしまいました。
桂小枝さんの、へんちくりんな建物や場所が醸し出す狂気を笑いに転換させる「パラダイス」シリーズ!
長原成樹さんの、子どもにトラウマを植え付ける「ガオーさん」シリーズ!
松村邦洋さんは………モノマネが上手!!
たくさん勉強させていただきました。
私もホームランが打たせるような編集者になれるよう頑張ります!