編集部ブログ夜の最前線
こんばんは、アシエディの林です。
最近、迷惑メールが届くようになってしまいました。
ふつうなら煩わしいだけなのですが、送られてくる文面が異様で、ちょっと目が離せないんですよ。
始まりは一通のメールでした。
『【6870万円振込】翔太様よりお礼のお言葉』
闘病生活中の翔太くんは、自分が長く生きられないことを知り、どうせなら恋人と余生を過ごしたい! と出会い系サイトで恋人を募集。
こんな僕と少しでもいいので「恋愛ごっこ」してもらえませんか? お返事待ってます。
という内容でした。
さらに翔太くんの自画像と思われる謎のAAまで貼付けられていました。
実際のAA。自画像AAって斬新すぎ。
恋人ごっこするだけで6870万!
や〜ん、翔太くんおっ金持ち〜! と思っていたら、
なんとこの大金は、翔太くんのご両親と「翔太くんを救う会」という後援会から支払われる模様。
翔太くん、それ横領だから!! 犯罪だから!!
この一通だけでもツッコミどころ満載ですが、
「翔太くん」シリーズの真骨頂はこれからです!
この後も翔太くんから一方的にメールが送られてきます。
『【もうすぐなくなる 命】最後に少しだけ夢見させて?』
自画像AAではなく翔太くん?の写真(チャラ男風)に変更されました。あのAAは不評だったのでしょうか?
「体が動かなくなってきた」
「あなたの口座って6千万一発で入りますか?」
「僕の意識がハッキリしているうちに振込先の口座情報とか聞いておきたいです。」等々。
病室から自分の体と私の口座の心配をするメールが次々送られてきます。
『そろそろ【振込みしてもいいですか?】あ、外出とデートの話を両親にしたらすごく喜んでいました!本当にありがとうございます。ってお礼してたよ!』
してない! 私そんな約束してないから!!
翔太くん、妄想がすぎるよ!
そしてここから、翔太くんのメールは新展開を迎えます。
『ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。』
翔太くんが暗黒面に堕ちてしまいました。
どんなに体調が悪くても、前向きに私の口座の心配をしてくれた元気な彼に一体何が!?
『朝から。ゲホッ!って嫌な咳が出たなー。って思って手を見たら、こんなに黒いんだっていう焦げ茶の血?のドロっとしたのが手についていました・・。』
ついに症状が悪化。
ビックリしたせいか日本語がちょっと変です。
どんどん心も体も不調になっていく翔太くん。
『【重態】翔太に意識が戻りません!!神様!!』
えええええええーーーーーーーーーーーーーー!!
怒濤の急展開です。
そしてまさかの親御さんが代理メール! しかも出会い系で知り合った女にだよ!
本当だったとしても、そんな状況でメール打つなよ。
そして……
『【訃報】翔太が亡くなりました。ほんとうに、ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。』
翔太くん死んじゃったよ……!
どうですか、こんな展開になると予想できましたか!?
各メールの内容は心底くだらないのに、不覚にもちょっと楽しんでしまいました。
迷惑メールに物語があるだけで、こんなに続きが気になってしまうとは……メールに添付されているURLを何度クリックしそうになったことか!
どうすれば人の注意を惹き付けることができるのか、どの業界も知恵を絞って考えているんですねぇ。