編集部ブログ夜の最前線
こんばんは、アシエディの林です。
先週卒業式に出席し、無事大学を卒業することができました!
袴は『はいからさんが通る』オマージュして矢絣にしました。キラキラ!
仏教系の大学でしたので、
卒業式の会場である体育館はお香が焚かれ、三帰依の合唱などが執り行われました。
ピリリとした空気が流れ、いつもとは違って、どこか厳かな雰囲気にすこし圧倒されました。
けれど最も驚いたのは、卒業式がインターネットでライブ中継されていたことです。
伝統儀式とインターネットって、不思議と食い合わせが悪い気がしませんか?
何故でしょうか?
パーティーやゲームの新作発表会だと、インターネット配信はおおいに話題になるのに、
宗教的行事や伝統儀式をインターネットで見ると、その厳かさがぐんと低くなる、そんな気がします。
おそらく、特別な儀式に誰でもアクセス可能になることで“特別”でなくなってしまうのでしょう。
しかし一方で、ネット上の炎上や『電車男』のような盛り上がりを、しばしば祭りと言います。
伝統儀式のような神聖なパワーとは違うけど、それに匹敵する熱狂があるからこそ「祭り」と呼ばれるのだろうし、新たな価値がそこに付与されていることは間違いありません。
今後、ネット上だからこそ完成しうる伝統儀式が生まれることは十分ありえるでしょう。
ネットを介して、祭りの威厳が低下することもあれば、 新たに神話が生み出されることもある。
もちろん、私たちはこれから後者をいかに作り出すかを真剣に考えなければいけないのだけど、
外部に開かれることで失われる神秘もあるのでは?
ネットの功罪をちょっぴり考えさせられる卒業式でした。