編集部ブログ夜の最前線

2017年4月 5日 22:29

文学部生の就職先は?

丸茂です。
昨日はそとさんの『ラストピア』を読みました。

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不思議な島「ニオニオ島」の小さなホテルを舞台に、目覚めたら記憶喪失になっていたリッタ、ホテルのオーナー・エミ、不思議ちゃんな幼女・マノ(褐色!)など、島の住人たちのゆるやかであたたかい日々を描いた4コマ漫画です。
4コマひとつひとつにオチが効いていて、くすっと笑ってしまう場面がたくさんあるのですが、なかなか意味深な伏線が多い!
どうやら記憶喪失は「ニオニオ島」では「よくある事」らしく......最初はとまどっていたリッタも、いつのまにかのんびりとした島の暮らしと不思議な現象になじんできていて......。
記憶喪失を誘発しているかのようなこの島の、そしてホテルの秘密とはなにか、そしてリッタの喪った記憶にあったものはなにか......いろいろと続きが気になる作品でした。


さて、「丸茂さんの友だちは、どんなところに就職してるの?」と太田さんに聞かれました。
ぼくは「社会の役に立たない!不要!」と評されるところの多い文学部っぽい学部である文化構想学部出身であるわけですが、どんな進路を選ぶひとがいるか、なかなか知られていないように思います。

実際のところどうなのか、お話しますと、ぼくの周囲では新聞社やテレビ局などマスコミ・マスメディア系の企業で働くひとがやはり多いのですが、広告代理店だったり、印刷会社だったり、SEだったり、IT企業だったり。
いかにも文系な進路を取るひとばかりでなく、けっこう多様です。

おそらく出版社の志望者もかなり多いと思うのですが、落ち込み気味な業界とはいえかなり難関であります。
以前はもっとすごかったのかもしれませんが、2000人で筆記試験を受けつつ「これが3人になるのか......」と溜め息をつくこともありました。
べつに本をたくさん読んでいたからといって、出版社の選考で有利になるわけはなく、単純に枠が狭いので、出版社で働く友人は少数です。

そもそも、ぼくの友人が少ないということもあるかもしれませんが......。


大学4年生は就活まっさかりの時期でしょう。
内定をはやばやと得ているひとを横目に、焦燥感にかられているひとも多いと思います。

まだ焦らなくてもいいと自分に言い聞かせつつ、しかし悠長に構えてもいられない......結局のところ、めちゃくちゃ焦ってるんだけど! でもとにかくESを書くしかない!......などと思っている方、気持ちはわかります。
去年のぼくもそうでした。

それでもぼくは相談できる先生が大学にいただけ幸いでしたが、とにかく就活本を買って、大学の就活センターに並んで、自分でがんばるしかない状況で行き詰まりを感じている方々......。
冷静になって、ここで一度、面接官の本音を考えてみるのはどうでしょうか?

ということでオススメしたいのが、中川淳一郎さんの『内定童貞』です。

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「どうせ就活活動に関連した本の執筆は一生でこの本一冊になるだろうから、いくらでも「焼き畑農業」ができるのだ」と語る中川さんが、白日の下にさらしていく面接官の本音。
自己PRや志望動機の「正解」を求めているようなひとには、絶対に気づけない示唆に満ちています。

「自己分析などしなくていい」「企業の「求める人物像」を真に受けてはいけない」「企業理念を考えるから、周りと同じことしか書けなくなる」「面接は「気持ちよく会話ができるか」、これに尽きる」......などなど、目次を読むだけでも就活に対する意識が変わるのではないでしょうか。
さらに「おすすめ面接ネタ10選」「博報堂に通ったプロレスの話、その全記録」など、超実用的な就活術も盛りだくさんです。

オーソドックスな就活本では語られていない就活の一面を、この本を読めば知ることができます。
ひとりで苦しんでいる就活生はぜひ読んでみてください。


そして、中川さんの新刊『電通と博報堂は何をしているのか』が、発売から2週間を待たず、重版決定となりました!

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電通、博報堂志望の就活生は必読の書です。
こちらもぜひ!