編集部ブログ夜の最前線
画集『藤島康介デビュー30周年記念自選画集 僕と彼女と乗り物と。』、書店さんからは入荷状況が、そしてご購入頂いた方々からはご感想が続々と届いております! ありがとうございます!
まだ実物をご覧になっていない方はもちろん、すでにお手に取って頂いた方もさらに楽しみ方の深みが増す、発売記念ブログの第2弾。
今回ご紹介する内容は、画集の印刷クオリティ。いわば画集の本丸。
今回の画集のポイントは2つ。
●高精細スキャン(通常の約3倍の画素数)により原画の鮮やかな色調を再現
●線数230線(通常の約1.7倍の密度)高精細印刷で彩る作品全117点を収録
簡潔に言うと……とにかく鮮やか。
今回の画集制作にあたり、藤島さんの原画を数多く拝見しました。そこでわかったことが、藤島さんの原画があまりにも繊細かつ鮮やかな色調だったこと。
例えばこちらです。
背景に描かれた鮮やかなグラデーションの空模様。薄く淡い色調から、徐々に塗り重ねて登場する濃密さ。とても絵画的です。藤島さんの原画の特徴を、極めて原画に近しい状態で再現しているのが、高精細スキャン(通常の約3倍の画素数)x線数230線(通常の約1.7倍の密度)高精細印刷によるものなのです。
これらのクオリティーを創りだして頂いたのは、凸版印刷のプリンティングディレクター・石井龍雄さんです。星海社のすべての画集クオリティーを一手にお願いしている方です。今回も素晴らしい仕上げをして頂き、この場を借りて感謝致します。ありがとうございました!
そしてもうひとつ特筆すべきことがあります。
それは、スクリーントーンの美麗な表現です。
スクリーントーンとは、イラストや漫画などの背景や服などに用いる一定の表現パターンです。これによって様々な「柄」を表現することができる、イラストや漫画にとって非常に重要な表現方法です。
このスクリーントーンが、とにかく綺麗なのです。
藤島さんの作品には、車など多くの「乗り物」が登場します。車のボディなどに使われているスクリーントーンなどに、この画集をきっかけに是非注目して頂きたいです。そしてもうひとつ藤島作品の特徴とも言うべきポイントが、バラエティ豊かな女の子の衣装!
ここにもスクリーントーンが使われており、今回の画集にてとても綺麗に再現されています。衣装にまつわるお話は、巻末収録の藤島さん6000字インタビューのなかでも語って頂いていますので、ぜひ読んでみてください。
また、今回のデザインをご担当頂いたのが、ヴェイアさん。ヴェイアさんも、星海社作品と切っても切り離せない存在です。今回の画集テーマである「乗り物」と「女の子」を、ひとつのストーリー仕立てのようにページ構成頂きました。読者のみなさんが、違和感なくページをめくることができるはずです。僕個人的に大好きなのが、画集の最初と最後に登場する「見返し」というページ。漆黒の紙に、鮮やかな発色の銀が、藤島作品のコラージュとともに表現されています。これこそ、実物をぜひ見てみてください。めちゃくちゃかっこいいので……!
こちら、藤島さんのお仕事場で見つけてしまったのです。
このモデル……だと思います!!
今回お伝えさせて頂いた画集の魅力を、ぜひ実物でご堪能ください。
画集『藤島康介デビュー30周年記念自選画集 僕と彼女と乗り物と。』、絶賛発売中です!
さて、次回はいよいよ(というか、お待たせしておりすみません)画展開催の詳細を公開します!
楽しみにお待ちください。
それでは!
星海社PIECE『藤島康介デビュー30周年記念自選画集 僕と彼女と乗り物と。』
著者:藤島康介
定価:4200円(税別)
ISBN:978-4-06-220259-6
絶賛発売中!
Amazonはこちら
画展『藤島康介デビュー30周年記念自選画展 僕と彼女と乗り物と。』
開催時期:2016年9月27日(火)~10月4日(火)
会場:The Artcomplex Center of Tokyo(アートコンプレックスセンター)
東京都新宿区大京町12-9 電話:03-3341-3253 主催:株式会社星海社
ご来場時の諸注意:
・ギャラリーに駐車場、駐輪場はございません。
・近くのコインパーキングをご利用いただくか、公共交通機関をご利用ください。
■東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅 出口1より徒歩7分
■JR総武線「信濃町」駅より徒歩7分
*スマートフォンなどで、google mapを見てお越しになる場合は、住所ではなく「アートコンプレックスセンター」の施設名で検索してください。