編集部ブログ夜の最前線

2017年2月14日 22:01

文学少年(偽)

本日のブログは、誇張しているところが多いので、あまり真に受けずに読んでください。

予防線を張っていきます、丸茂です。

 

突然ですがこちら、ぼくの本棚の一部です。

見ての通り、純文学系の本が並んでいますね。

ミステリで埋まっていたぼくの本棚に、The文学という感じの本が増え始めたのは大学に入ってからのことでした。

 

 

ぼくがいた学科は、「古井由吉さんと金井美恵子さんが最高!」という価値観を教育される場所です。

 

あとは、アンチ村上春樹という価値観も叩き込まれます。

ある先生いわく、「『1Q84』なんて「IQ84」のやつが読む小説だ!」。

 

毎年11月になると、村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞するかという話題になり、「べつに受賞してもいいじゃないですか?」と言おうものなら「きみはドン・デリーロやフィリップ・ロスを差し置いて、村上春樹が素晴らしいとする確固たる論理をもっているのかい?」と返される……そんなものないけど、反応しなければよくないですか!?

しかし村上春樹さんの出身大学でもあるゆえ、無視してもいられない諸々が先生方にはあるようです。

 

そんな教育の甲斐あってか、1年生のころは「中上健次ってだれ?」とみんな首をかしげていたのに、いつのまにか「谷崎潤一郎がいちばん好きです!」という感じのひとが増えていました。

『春琴抄』と『細雪』以外になにか読んだことあるのかよ!?と言いたくなることもありましたけど(もちろん、ほんとうに好きなひともいます)。

 

とはいえ、ぼくは純文学にくくられるような作家さんも好きなわけです。

西尾維新さんや舞城王太郎さんも好きだけど、川上未映子さんや赤坂真理さんも好き。

読んだことのなかった古井由吉さんや金井美恵子さんの作品も、読んでみたら目が覚めるような衝撃を受けましたし、クイーンやクリスティしか知らなかった自分が、ドストエフスキーやカフカなどの海外文学を読んだのは、まぎれもなく大学のおかげでした。

いまでは直木賞候補作は読んでなくても、芥川賞候補作はわりと読んでいるような読書傾向になっていて、すっかり大学に染められたと感じています。

 

そして……本日。

「ツイ4」のほうで、そんな文学を愛するひとたちのためのマンガが連載開始しました。

谷川ニコさんの『クズとメガネと文学少女(偽)』です。

谷川ニコさんといえば、喪女のヒロイン、「もこっち」こと黒木智子を描く『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』がアニメ化され、ご存じの方も多いのではないかと思います。

 

そして、喪女の次は文学少女です。

 

この作品のヒロイン、織川衣栞は見ての通りの文学少女です。

ちょっとファッションが黒めで地雷臭がしますけど……顔はかわいい!

 

きっと、心の底から文学が好きで、夏目漱石とか読んでいるんでしょう。

太宰治が好きって言われたらちょっと引くけれど、言いそうな気もするな……。

 

でも、黒いアイテムが漂わせている中二病感を見るに、もしかしたらミステリファンなのかもしれません(偏見)。

ヴァン・ダインとかディクスン・カーとか読んでたら、楽しいお話ができるかもしれないな……。

 

ぼくの妄想はふくらみますが、さておいて、まずは本日更新された第1話を読んでいただければと思います。

文学少女(偽)のかわいさに、ご注目あれ!