編集部ブログ夜の最前線
今年刊行予定、星海社文庫版『三国志』のイラストを担当してくださる土林誠さんの代表作の1つである『戦国BASAR』シリーズ。
人気はゲームだけにとどまらず、アニメ化・舞台化・テレビドラマ化とあらゆるジャンルを取り込み、現在進行形で進化し続ける『戦国BASARA』が、今度は宝塚歌劇でミュージカル化!!
題して『「戦国BASARA」—真田幸村編—』!!
この公演を、週末観にいって参りました。
どれほどこの日を楽しみにしたか……!
一般チケット販売で入手しそこね、テレビの特別電話予約でなんとか手に入れた一枚。しかもまさかのS席中央!! 特電繋がった時は手ェ、震えたよね。
そして当日、劇場は東急シアターオーブ。
会場ロビーで客層を見たとき、8割が宝塚ファン、2割がBASARA ファンという感じ。
とにかく宝塚ファンの方が圧倒的に多くて驚きました。
そしてどこへいっても、とむ様! とむ様! と皆さん楽しそうにお話されていました。
主役の真田幸村を演じていらっしゃる蘭寿とむさんの演技がとにかく素晴らしいそうです。
みんなの心を鷲づかみにして離さない蘭寿とむさんってどんな人だろう。
大阪梅田の阪急の円柱ポスターで「蘭寿とむ」って見ことある気がする〜位にしか思っていませんでした……まだこの時は!!
そして開演!! 出陣じゃああああ!
それにしても劇場の女率がすごい。やだー秘密の花園!
バーサーラー♪ バーサラーバッサラー♪ バーサーラー♪ \戦国の〜/ バーサーラー♪
そして始まるオープニング!! 颯爽と登場する武将たち。
ほんと月並みな表現で申し訳ないのですが、ゲームから飛び出してきたのではないかと思うほどの実在感と再現度の高さ!!
真田幸村、伊達政宗、武田信玄、猿飛佐助、上杉謙信、かすがの6人が舞台上で出揃ったシーンは鳥肌立ちまくりで、テンションが一気にトップギアに。
超個人的な感想ですが、「真田幸村編」だから伊達政宗は登場しないんだろうなーと勝手に思っていたので、いきなり登場して凄い動揺しました。心の準備ができてないやないの!
春風弥里さんの演じる伊達政宗は、首の角度といい、何から何まで筆頭すぎてドキドキで壊れそう1000%ラブでした。
お話は、真田幸村が挫折や人との出会いを通して甲斐の国の大将として成長するというもので、ゲームとはまた違った真田幸村の魅力が引き出されていたと思います。
そしてちゃんとゲームをプレイしている人が「きもちいい」と思うであろうツボをしっかり押さえているところがまた憎い!
真田幸村が一国を背負う総大将になる決意をしたときの歌が、ゲームのBGM(それも真田幸村のテーマソング)とか、反則的にカッコイイ!!!!
蘭寿とむさんも歌いながら、ステージ降りてくるしワーワーワー!
もういろいろと滾りました。
これ後でCD販売されないんですか? 私は真剣です。
どんなアプローチでも、設定が変わってもキャラクター性がぶれない。
『戦国BASARA』の真田幸村だとちゃんと認識できるのは、基礎のキャラクター造形が素晴らしいからこそ成せる技であると感じ、改めて原作の偉大さを実感しました。
そんなこんなで『「戦国BASARA」—真田幸村編—』は幕を閉じたわけですが、これをきっかけに他の宝塚作品も観劇したいと思いました。
蘭寿とむさん、本当に凛々しくお美しかったです。
いいですか皆さん、これかは「とむ」といったらトム・クルーズでもなく、トム・ハンクスでもなく、宝塚歌劇団花組の蘭寿とむさんですよ!!
最後にもうひとつ。
観劇した帰り道、後ろのお姉様が「伊達政宗が出る度にお客さん笑ってたね。ゲームの伊達政宗っていったい何者なの……?」と仰っていました。
その気になってしまう魅力こそが戦国BASARAなのです!! って言ってその場をクールに去りたかった。