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2024年6月26日 12:04

【深水黎一郎さん最新作『真贋』】時価数百億、すべて贋作⁉ まるで「読む美術館」な至極の一冊!

深水黎一郎さんの新作『真贋』が、5月に星海社FICTIONSから発売されました!

真贋

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真贋
著/深水黎一郎
      
定価:1450円(税別)
発売日:2024年5月20日
サイズ:B6判
レーベル:星海社FICTIONS
       
Amazonでの購入はこちらから
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ストーリー

美術にまつわる犯罪を解決するために警視庁に新設された「美術犯罪課」。

その課長代理を命じられた森越歩未と、その唯一の部下・馬原茜に初めて課された任務は、日本きっての名家・鷲宮家による名画コレクションの巨額脱税疑惑。

時価数百億円とも謳われるそのコレクションに出された鑑定は、なんと〝すべてが贋作〟だった──

捜査を進める中、新たに浮かび上がった「絵の中で歳を重ねる美女」の謎に、美術犯罪課は芸術探偵こと神泉寺瞬一郎の力を借りて立ち向かうが──

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あらすじだけで既にワクワクな本作ですが、戸澤的おすすめポイントを2つご紹介します。

まず一つめは、まるで「読む美術館」であること!

ストーリーはもちろんのこと、要所要所で出てくる作品の解説をぜひ楽しんでいただきたいです。

本作には、名画や著名な芸術家の名前がたくさん出てきます。

一度は聞いたことがある、見たことがある作品の時代背景や意外な一面、こんな真意があった......など、まるでキャプションを読みながら美術館を歩き回っているような感覚になります。

もう一つは、贋作事件の話!

名画や著名な芸術家と同じく、たくさん出てくるのが贋作師たちの〝ぶっとびエピソード〟。

そもそも「贋作」自体、あまりなじみのないものではありますが、実は世界中に無数に存在しているそうです。

むしろ、贋作の海の中に真作が紛れ込んでしまっているような状態だそうで、

本作の中でも「収集していたコレクションが実はすべて贋作だった!」という話が紹介されていたり......

プロの鑑定士の目をも欺くほど精巧に作る贋作師たちの制作のこだわりや、世界中に混乱を招いた画家親子の話など、ウソみたいな本当の話が盛りだくさんです。

さて、原稿を拝読しながら、「これは楽しい!」となった、個人的におすすめな読み方をご紹介します。

みなさん、Google Arts&Cultureをご存じでしょうか?

Googleが提供している、世界中の美術作品の画像や、博物館・美術館の中や展覧会のストリートビューを見られるサービスです。

本作の中に出てくる作品を調べている中で初めて使用したのですが............

これで作品を見ながら読むの、とっっっても楽しいです!

作中に出てくるほとんどの作品の画像が、このサービスで見られます。

ぜひ、作品を見ながら、より一層の没入感を楽しんでみてはいかがでしょうか?

そんな『真贋』、今週末6/29(土)、6/30(日)に開催されるミステリカーニバル@ジュンク堂池袋店の大サイン会で、なんと深水さんにサインを入れてもらうことができます

先着予約制のため、満席になり次第締め切りになります。こちらからご予約ください。

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まだお読みでない方はもちろん、すでに一冊持っているよという方も、永久保存版の1冊をぜひゲットしていただきたいです!