編集部ブログ夜の最前線
先日よりご案内をさせていただいている「安倍吉俊デビュー20周年記念 真筆素描画展」。
いよいよ1月19日(火)より、東京・江戸川橋のユカイハンズ・ギャラリーにて始まります!
今日は、画展のポイントをおさらいしつつ、「図録」の見本や額装された展示作品の一部をご紹介したいと思います。
「安倍吉俊デビュー20周年記念 真筆素描画展」のポイントは、大きく分けてこのふたつ。
①展示作品はすべて、安倍さんご自身が手ずから描かれ、この世に一点しか存在しない鉛筆画=“真筆”です。
②その“真筆”はすべて、その場でご購入いただくことが可能です。
息を呑むような素描画の数々は、下記の会場・会期でご覧いただけます。
安倍吉俊デビュー20周年記念 真筆素描自選画展
会期:2016年1月19日(火)〜1月31日(日)
※休廊日:1月25日(月)
開廊時間:13:00〜20:00
会場:YUKAI HANDS Gallery(ユカイハンズ・ギャラリー)
〒112-0014 東京都文京区関口1-30-9(MAP)
有楽町線「江戸川橋駅」1a出口より徒歩10分
東西線「早稲田駅」1出口より徒歩10分
都電荒川線「早稲田駅」より徒歩7分
入場料:無料
企画・問い合わせ:株式会社 星海社
そして本日、展示作品のほとんどすべてを収録した「図録」の見本が出来ました。
図録のテーマは、「上質なピアノ曲の楽譜」。
極上の質感を味わってみてください。
図録には、本画展に向けて安倍さんが綴られた想いも収められています。
熱いものがこみ上げてくる名文です。
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オリジナルの原画を手放すことについて、正直なところまだ迷いがあります。この文章が 印刷され、皆さんが目にしている現在も、おそらくその迷いは消えていないでしょう。迷いを残したまま手放していいのか、という問いに、十年前の自分であれば、おそらく『迷いがあるならばするべきではない』と考えたと思います。この十年で、特に何があったというわけではないのですが、今は『迷っているなら一度やってみないと結論の出しようがない』と考えるようになりました。
僕はイラストレーター、もしくは漫画家であり、描いた絵を印刷し、できるだけ安価に、たくさんの人に見てもらうということを一義に考えてきました。印刷物が僕の作品の完成形であり、もし運良く画集として纏めてもらえるならば、その画集が自分の絵が最後にたどり着き、休む家なのだ、と思ってきました。
一年ほど前に引越しをして、ちょうど画集の編纂をしていた時でもあり、過去の原画を保存していた箱を開封してみました。絵は封筒に入れて箱に収めてあり、保存状態は良かったのですが、箱自体は埃をかぶって文字どおり死蔵、という感じでした。彩色のためにスキャンしてデジタル化した後、自分がこれらの原画をほぼ一度も省みたことがなかったということに気づきました。
その後、デビュー二十周年記念画展があり、描き下ろしの鉛筆画の展示と販売を行いました。幸いなことに二枚の真筆のどちらにも買い手がつきました。本来であれば僕の部屋の棚の奥で人目に触れることなく終わるはずの絵が、きちんと額装され、誰かに見てもらえるということが、自分の絵にとって、とても幸福なことに思えました。
そんなわけで、このたび鉛筆素描画展を開催させていただけることになり、原画を販売することを決めた一番の理由は、自分の絵がきちんと額装され、丁寧に保存してもらえる機会を逃したくなかったからです。
おそらく、原画を手放してしまったことに対して、僕はいつか、積み上げたものを無くしてしまったような喪失感や不安を感じることになると思うのですが、その時はその不安を、次の何かを積み上げる動機にしようと思います。
安倍吉俊
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『安倍吉俊デビュー20周年記念 真筆素描自選画展図録』は、価格は税込2,000円、会場限定での販売となります。
つまり、今回の「安倍吉俊デビュー20周年記念 真筆素描画展」を逃すと手に入らないということです。
これは来ていただくしかないですね……!
それから、額装された展示作品の一部をちらっとお見せいたします!
…………写真を撮りながら我を忘れてしまいます。
展示作品はすべて、「最前線」公式ツイッターにてご紹介しています。
そちらもぜひご覧ください。
それではもう一度。
「安倍吉俊デビュー20周年記念 真筆素描画展」は、1月19日(火)より、東京・江戸川橋のユカイハンズ・ギャラリーにて開催されます。
みなさまのご来廊、心よりお待ちしております!