編集部ブログ夜の最前線
こんばんは、アシエディの林です。
恥ずかしながら、原作のコミックを未読でありました。
今井さんとAnifavの前Qさんが激推ししていたので、さっそく私も読んでみました。
もうやめてくれーーー!!
って何度も叫びそうになりました。
でも、もし私が中高生の時に『惡の華』を読んでいたら、グッチャグチャになっていたことでしょう。
いや、「やめてくれ」なんて一歩引いた言葉は出なかったでしょうね。
バシバシ影響受けて、奇行に走っていたかもしれません。クソムシなりに。
あと、『惡の華』を読んでいて、
ボニーアンドクライドっていう人たちを思い出しましたね。
彼らは、30年代のアメリカで銀行強盗や殺人を繰り返しては、愛車で全米を旅していたサイコカップルです。
この2人が活躍(?)した時代は、禁酒法に世界恐慌のWパンチを食らった、どん底ともいえる状態。
そんな抑圧された時代の中で、常識や型を逸脱し暴走する若者、ボニーとクライドは誰よりも幸せに生きていたのではないかと思います。
「走るんだ。いまから、捕まるまでずっと走るんだ」
これは2人を映画化した『俺たちに明日はない』からのセリフです。
悲壮感はなく、どこか希望すら感じさせます。
何に捕まることを恐れたのか?
常識で考えれば、警官でしょうけど、
きっと、2人は日常から逃げたかったのではないでしょうか。
当時、この犯罪カップルは多くの人の共感を集め、英雄視する意見も珍しくなかったそうです。だから映画にもなったんですね。
『惡の華』でも、「向こう側」へ行こうと少年少女は藻掻いています。
常識をぶっ壊したい願望はいつの時代の人間も持ってるんですねー。
積み上げた積み木を壊すことに快感を感じてしまうような感覚が、本能としヒトに植え付けられているのかもしれませんな。