編集部ブログ朝の最前線
今朝の一言
「どんな事でも起り得るのだと思うて、深く懼(おそ)れた」
李徴
『山月記』中島敦
おはようございます。
アシスタントエディターの岡村です。
上記の『山月記』、星海社朗読館での発売に向け
音声データを聴いているのですが、何か色々と心に刺さります……。
『山月記』は高校の現代文の授業で初めて読みましたが、当時の印象はあまり残っていません。
「主人公が虎になる」という設定もエンターテインメントとしては
『ドラゴンボール』で悟空が満月で大猿になりますし
『闇のパープル・アイ』なんてマンガもありましたし
別に「ふーん、そうなんだ」という感じだったんですね。
ただ、今読んでみると李徴の後悔とかが高校生のときよりも
理解できてしまって、考えさせられてしまうんです。
自分が虎になってるわけでもないのに……。
てな感じで、昔読んだ人も違った味わい方ができるかもしれません。
星海社朗読館『銀河鉄道の夜』は7月中旬
『山月記』は8月中旬発売予定です!