編集部ブログ朝の最前線
2018年7月18日 11:00
アイドルから遠く離れて
おはようございます。アシスタントエディターの阿部です。
「アイドルマスターミリオンライブ!」5周年でお披露目された新曲、
『UNION!!』が名曲すぎて毎日泣いてます。
スマホ版アプリではデフォルトでの振り付け差分、歌い分け機能に加え
ついに感動の13人バージョンが対応。
無料ゲームらしからぬクオリティと供給過多の幸福に
飢餓感が足りないという贅沢な悩み。
さて、アイドルにわかの阿部ですが、おなじく実妹(可愛い)も
同じく、最近アイドルが好きらしい。
とはいえ、わたしが好きなのはハロプロやアイマス、次点で「でんぱ組.inc」や「ももクロ」系統、
妹ちゃんは坂道シリーズ、つまりは「乃木坂46」や「欅坂46」に夢中なのだそうです。ちなみに生田絵梨花推し。
坂道関係のテレビ番組やPVを散々見せられ、ポスターなどのグッズも部屋に飾ってあったりと
いつの間にかメンバーの顔もある程度覚えてしまったわたしですが、
......はまらなかった。
顔面偏差値MAX・まさに現代のアイドル、
衣装や世界観の作り方も完璧、
だのに四六時中恋心を寄せるほど、ではない。
阿部は悩んだ。そして真剣に考えたのである。
まずは冒頭で示した『UNION!!』という楽曲を例にして
阿部的ぐっとくるポイントの説明を試みよう。
「個性を分かりあうことで となりで 無限大に 分かちあう世界」
「ひとりじゃ届かない ひとりも手放さない 」
「憧れだって超えられる」
「努力は惜しまない 大好きは裏切らない」
「誇らしい出会いにありがとう」
アイドルという仕事に対するきらきらした眼差し、
メンバー同士の尊い関係性が見えますね。わたしには。
それぞれに違いはあっても目指しているものは同じ、という
これまでの一貫したコンセプトの集大成とも言うことのできる楽曲です。
長年の活動の中で、声優さんの病気や結婚による療養・復帰が起こることもしばしばあり、
だからこそまた浮き上がる、この歌詞! く〜!
対して挙げさせていただくのが生駒里奈さんの卒業ラストシングル、
PVのまいやん(白石麻衣)がこの世のものとは思えないほど美しい、乃木坂46『シンクロニシティ』。
「行く当てなんかないのに 雑踏のその中を彷徨う」
「誰だってあるだろう ふいに気づいたら泣いてること」
「みんなが信じてないこの世の中も 思ってるより愛に溢れてるよ」
「遠くのしあわせ願うシンクロニシティ」
前車と比べ、現実の厳しい境遇に苦しみを感じる、あるいは
感じた経験のある社会人や学生へじりじりと響くような、
より多くの人が共感できる要素を持つ歌詞になっています。
「リアリティのない」「非日常な」アイドル像ではなく、
互いに手を取り合えるような近さがありますね。
......でも、でもでも、阿部の好きなタイプは雑踏を俯いて彷徨ったり信号でぼんやりしたりしないんだよな〜〜〜〜(早口)
好きなものほど遠ざけたい、という欲求については時々こちらにも書いているのですが、
まさにこの問題と同じで、
アイドルを自分の延長線上にあるもの、つまりは同性としての憧れとしては見ていないんですよね。
自分の境遇と離れていれば離れているほど、共有できるところが少なければ少ないほどよい
という無意識によって判断基準が作られていたようです。
ハロプロ好きで有名な女優の松岡茉優さんの
「アイドルの飲むコップの水滴になりたい」という言葉がありますが
阿部もそのマインドで女の子が好きなのです。
コップになって手が触れるなんて頭が高いことはできないし、水になって一体化するなんてわたしにはとても......
なんならもっと離れて、自宅の使われなくなったフライパンとかスリッパだとかになりたい。
目が眩んでしまいそうなほどの輝きによって
我々ただのファン(豚)の無価値さを毎度強制的に認識させられることがたまらないんですよね。
この趣向は個人的な特殊性癖によるものなので、決して坂道グループに対するディスりなどではないことは分かるかと思いますが、
もちろんメンバー単体では楽しませてもらっております。井上小百合さんと大園桃子さんがゲロ好みです。
いわゆるアイマス、ハロプロ曲特有の「ダサかっこいい」曲調や語感の気持ちよさにも言及したいところですが
長くなりそうなので、本日はこれにて!
結論として、楽曲や世界観の設定を含め、わたしにとってアイドルは
「感情移入する対象ではない」ということでした。
ではまた〜。