編集部ブログ朝の最前線
2018年6月 4日 22:00
竹尾ペーパーショウ
6月になりましたね。こんばんは。
アシスタントエディターの阿部です。
takeo paper show 2018 『precision』へ行ってきました。
紙の専門商社・みんな大好き竹尾さん主催の今イベント。実に48回目、約4年振りの開催です。
テーマは「precision」、つまり「精度」。
今回焦点を当てているのは印刷や視覚的な加工についてだけではなく、
最新技術の提示はもちろん、物質性、プロダクトやパッケージデザイン、実用性の拡張など
より多角的な展望に重点を置いた展示会である印象を持ちました。
・パルプモールド
古紙の再資源化であるパルプモールド。卵パックや果物のトレーをイメージしていただければわかりやすいでしょうか。
もちろん紙なので水分は厳禁ですが、安価な素材とは思えない、どこから見てもうつくしい曲線美。
人工物でありながらもどこか土や石に近い繊細さに、うっとりとしてしまいました。
・編み物(!)
こちらも、すべて紙でできています。華奢な紙同士を繰り返し編んで完成したレースです。
細く撚り、糸にしているそう。
布に縫いこむこともできるようです。
・機能紙『動紙』
こちら、一見小さく加工された普通の紙のように見えますが、じつは金属が混ぜられています。
外部からさまざまなアプローチを行うことで、動くんです! 離れたり、震えたり、まとまったり。静的であるはずの紙に、まるで生命が宿っているようでした。
やっぱり、紙っておもしろい! 社員さん方が来訪者に直接説明を行うというディレクションも素晴らしく、
とっても楽しかったです。竹尾ファンと紙フェチが集結し、大盛況でした。
技術の進化によってデジタルとアナログの差は広がり、同時に混ざり合ってもいくんですね。
飽くなき探究心によって、ファインペーパーの可能性をまだまだ感じることのできた展示会でした。