編集部ブログ朝の最前線
おはようございます。アシスタントエディターの石川です。
今日は、星海社より発売中の『ケイオスドラゴン 赤竜戦役 ファンブック』をご紹介します。
本書は、2015年7〜9月に放送されたTVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』を、インタビューやエッセイ、論考などによって掘り下げた一冊です。
目次はこちら!
- introduction
- 各話紹介・キャラクタービジュアル
- 〈混成調査団〉設定資料
- 松根マサト×小太刀右京インタビュー
- 成長譚としての赤竜戦役/藤津亮太
- 『ケイオスドラゴン』とTRPG①――リプレイについて/河嶋陶一朗
- なぜ松根マサトは回転させるのか/村上裕一
- 斉藤壮馬×照井春佳インタビュー
- 崎元仁インタビュー
- 『レッドドラゴン』とはいかなる存在か/梶岡貴典
- ほんとうの終わりについて/紅玉いづき
- 『ケイオスドラゴン』とTRPG②――振り直されたサイコロ/河嶋陶一朗
- しまどりるインタビュー
通り一遍の紹介をしても仕方ないので……そうですね、制作にまつわる思い出話でもしようかと思います。
あれは忘れもしません、アニメ最終話が放送された、昨年9月17日深夜のことです。
『ケイオスドラゴン』の原案『レッドドラゴン』で、〈つながれもの〉の少女・エィハをロールプレイされていた紅玉いづきさんには、「アニメ全話が終わってみてのお気持ちをエッセイにしてください」という、なんともざっくりとしたお願いをしていました。
アニメを観終え、気合を入れなおしてファンブックをつくらねば! と思っていると……
放送が終わった21分後に、紅玉さんからとてつもない熱量のエッセイが届いたのです。
それは、こう始まりました――
終わった、と思った。時間にすればあっという間で、心にすれば長い旅だった。レッドドラゴンというRPFの最後に、私は随分すっきりとした、やり遂げた気持ちになった。
私のRPしたキャラクターであるエィハは、自らの成したいことを成した。願いを叶えた。赤い竜を巡るあの戦いで。自らが勝利者であったと、他でもない彼女自身が思っていた。
生き残った、と私は思った。それだけで充分だった。私の愛した娘は生き残った。
そして心のどこかでこうも思った。――死に損なった、と。
続きはぜひ実際にお手にとってご覧いただきたいのですが、読んだあと、文字通り身体が震えたことを憶えています。
というわけで、そんな紅玉さんの美しく熱いエッセイ「ほんとうの終わりについて。」が収録された『ケイオスドラゴン 赤竜戦役 ファンブック』は現在好評発売中です!
みなさま、よろしくお願いいたします!