こんばんは。
アシスタントエディターの阿部です。

先日、青山にあるHADEN BOOKSさんで行われたイベント
平出隆×伊藤ゴロー×青木淳「Crystal Cage College」に行ってまいりました。

この「CCC」は、数年前から定期的に催されて来たイベントです。

ご講義をいただく、というよりは、現在先生方が取り組んでいる活動について
観客であるわたしたちも「覗かせてもらう」ような、あたたかくちいさな会でした。

これまで平出さん・伊藤さんのお住まいの近くであった国立市から青山に場所を移し、
あらたに建築家の青木さんをお招きして、再出発というかたちで始まります。

伊藤さんを除き、おふたりは多摩美術大学の教授陣。

とくに平出さんは芸術学科の専任教授なので、
（今でも）多摩美生である阿部にとっては馴染みのある先生です。

お会いしたのは半年振りほどですが、いつも対話型の授業をしてくださっていたので
変わらないお姿に学校生活が懐かしくなりました。

平出さんには、今秋に予定している展示企画についてお話をいただけました。

「DIC川村記念美術館×平出隆　終りなき対話」

以前から研究されていた河原温や瀧口修造、ブランショなどに焦点を当て、
「誰かと誰かの対話を見つけること」を意識した展覧会になるそうです。

まだまだ詳細は秘密ですが、
青木さんにもアドバイスをいただきながら、展示空間や構成を検討している最中とのこと。

文学と数学、詩と建築、一見まったく異なる分野に思えますが
意外にも、この間を横断している作家や学者は過去にもたくさんいらっしゃるんですよね。

講談社学芸文庫でも文学に関する本を出されている青木さんと、数学や建築にも知悉な平出さんの
交わる先に生まれるものを、これからも楽しみに待ちたいと思います。

帰り道では、伊藤ゴローさんの制作された楽曲が頭の中でずっと流れていました。
秋に公開される映画のための背景音楽だそう。お伝えできないことがもどかしいです。

それではまた！