編集部ブログ朝の最前線
鳥取といえば砂丘、砂丘といえば鳥取。
「鳥取空港を出たら目の前は砂丘!」くらいを想像をしていたのですが、
いざ鳥取に降り立ってからここまで、普通の田舎町と海と蟹しか見ていません。
砂丘はどこだ!?
カーナビに従って車で走ること約1時間。
閑散とした駐車場に到着。
「え、ここ? ここが鳥取砂丘?」
「人がいない...」
「オフシーズンかな」
「砂丘にオフシーズンなんてあるの?」
ポツン。
ポツン2。
有島武郎の「浜坂の遠き砂丘の中にして さびしき我を見出でけるかも」の和歌が刻まれております。
いくらなんでも、もっと観光地化しているべきでは!?
そう思いつつ、ずんずんと砂上を進む我々。
砂の向こうには海が見えますが、だんだん距離感がわからなくなってきます。
海に向かって歩いているうちは、砂丘といってもまあ広い砂浜だな、
と思っていたのですが、ふと後ろを振り返ると砂しかなくてびっくりしました。
確かに、結構な時間と距離を歩いてきた気がする。
その時、見慣れない一面砂という景色と男3人女1人の組み合わせに、私はピンと来ました。
「なんかミュージックビデオみたいじゃない!?
私たち端からみると変な組み合わせだけど、バンドのツアーってことにすればいいんだよ!」
「いや何がいいんだよ!?」
「でもわかる(笑)」
「バンド編成(笑)」
ということで、しばらくバンドごっこをしながら歩いていました。
私はキーボード担当になりました。(弾けません。)
バンドごっこに飽きると、おもむろにそばにあった石を積み始める私達。
皆さん、「ロック・バランシング」をご存知でしょうか?
色々な形の石を複雑に組み合わせながら、接着剤などは使わずに積み上げて行くアートです。
私は数年前に同じようなメンバーで秩父へ旅行に行ったとき、この「ロック・バランシング」を知りました。
秩父の川で暇を持て余していたので、試しにみんなでやりはじめたら、結局数時間をこれで潰してしまいました。
謎の中毒性があります。
それ以来、水辺に行ったら石を積むことが恒例になっています。
やり方は簡単。
ひたすら積みます。
理由などありません。
ただそこに石があるから。
鳥取砂丘でもいい感じに石が積めました。
私達なりの方法で砂丘を120%満喫し、駐車場へ戻って次の目的地へ...
と思ったら、少し行ったところにもっと観光地っぽくなっている場所が!
あ、こっちがメジャーな砂丘の入り口だったんだな...と気づきました。
しかしもう砂は十分楽しんだので、「浜茶」ジェラートをいただいて、私達は砂丘に別れを告げました。