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2017年3月 3日 19:55

【正統続篇】『ビアンカ・オーバーステップ』、3月15日発売!

こんばんは、アシエディ石川です。

かつて『ファウスト』誌上で連載され、その後星海社FICTIONSとして刊行。
太田が悪い」のあとがきとともに話題をさらった〈ライトノベル〉といえば……
そう、筒井康隆さんの『ビアンカ・オーバースタディ』です。

あとがきには、「太田が悪い」以外にこんなことも書いてありました。
 

この作品も続篇を書きたいところだが、あいにくわしはもう七十七歳でこれを喜寿というのだが、喜ばしくないことにはもう根気がなくなってきている。「ビアンカ・オーバーステップ」というタイトルのアイディアがあるから、誰か続篇を書いてはくれまいか


一度は考えたことのある方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

俺が書いちゃる、と。

まあ、えてしてそういう思いつきは果たされないものですが、本当に続篇を書いて、おまけに「星海社FICTIONS新人賞」に送りつけてきた猛者がいたわけです。
ペンネームもまだないその原稿の下読みには、不肖僕が振り当てられました。
 

石「『ビアンカ・オーバーステップ』……ふざけてるだろ」

石「キャッチコピーは……

「お姉ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ!」

やっぱりふざけてるだろ」

石「……」

石「…………」

石「……………………」

石「これは世界が変わるかもしれない」


その後の顛末は座談会をご覧ください。

勝手に続篇を書いて新人賞に送ってくるという暴挙に出、見事受賞を勝ち取ってしまった問題作『ビアンカ・オーバーステップ』。
晴れて筒井さんからのご公認をいただき、ペンネームも「筒城灯士郎(とうじょう・とうしろう)」と決まり、ここに上下巻での刊行と相成りました。





美しい。

前作のヒロイン・ビアンカと、今作のヒロイン・ロッサが儚げに向かい合う超絶美麗なカバーイラストは、『オーバースタディ』に引き続き、いとうのいぢ(@itoww)さん。
装幀はVeia(@estudioveia)さんです。


【上巻内容紹介】
文学界の巨匠・筒井康隆が書き上げた唯一のライトノベル作品、『ビアンカ・オーバースタディ』。その“正統なる続篇”を引っさげ、筒井が認めた破格の新人・筒城灯士郎の才気がついにヴェールを脱ぐ!

天体観測の最中に突然消失してしまった好奇心旺盛な超絶美少女・ビアンカ北町。妹・ロッサ北町は愛する姉を見つけ出すため、時空を超えた冒険(オーバーステップ)を始める——!

妹にとって不要なものは——姉以外のすべてだ。
 

【下巻内容紹介】
世界から姿を消した姉・ビアンカを見つけるため、時空を翔けめぐる追跡を続ける妹・ロッサ北町。 ビアンカはどこへ消失したのか、〈ウブメ効果〉とは何なのか、そして〈最未来人〉とは誰なのか——。

文学界の巨匠・筒井康隆が書き上げた唯一のライトノベル、『ビアンカ・オーバースタディ』。その“正統なる続篇”に挑んだ新人・筒城灯士郎の筆致は、ジャンルの限界を超えた結末(オーバーステップ)へ——!

——大切なのは、あなたが最後まで、これを読みきるということ。


〜〜〜『ビアンカ・オーバーステップ』はこんな方におすすめです〜〜〜

・続篇を心待ちにしていた
・筒井康隆ファン
・いとうのいぢファン
・SFが好きだ
・メタネタが好きだ
・壮大な物語が好きだ
・細かすぎるパロディが好きだ
・おもしろいエンタメ小説が読みたい
・とにかくおもしろいものが読みたい
・新時代が始まる瞬間を目撃したい
・上のどれにも当てはまらない


筒井康隆唯一のライトノベル『ビアンカ・オーバースタディ』の正統続篇にして超弩級SF、筒城灯士郎『ビアンカ・オーバーステップ』上下巻は、星海社FICTIONSより3月15日〜全国順次発売開始です!

また、「とらのあな」さんでは購入特典として、いとうのいぢさんのイラスト×筒城さんのコメントがあしらわれた特製クリアファイルがついてきます。
入手すべし。
 

それではみなさん、エンタメ小説の新時代へとオーバーステップしましょう!


ビアンカ・オーバーステップ(上)
著者:筒城灯士郎
Illustration/いとうのいぢ
定価:1350円(税別)
ISBN:978-4-06-139964-8
発売日:2017年3月15日
※発売日はお住まいの地域によって異なります。

ビアンカ・オーバーステップ(下)
著者:筒城灯士郎
Illustration/いとうのいぢ
定価:1350円(税別)
ISBN:978-4-06-139965-5
発売日:2017年3月15日
※発売日はお住まいの地域によって異なります。