編集部ブログ昼の最前線
今朝、実家の犬が亡くなったという連絡が入った。
随分前から寝たきりで、昨日の夕方電話した際には、もう水しか飲めず、殆ど寝ていると聞いていた。
また、18歳7ヶ月という高齢でもあり、覚悟はしていたが寂しいものである。
母からは、眠るように逝ったという愛犬の、穏やかな死に顔の写真が届いた。
小さい頃から、犬猫鳥兔ハムスター金魚とそれなりに生き物に囲まれて育ったので、別れも沢山経験してきたのだが、それでもやっぱり辛いものは辛い。
コンラート・ローレンツ博士は『人イヌにあう』の中で「神が世界を創造したとき、将来、人とイヌの間に友情が結ばれることを予見していなかったに違いない」と述べている。
つまり、犬の寿命が短すぎることを嘆く一節である。
人の寿命はどんどん長くなった。
イヌの寿命も延びたけれど、やっぱり人間の寿命のほうが圧倒的に長い。
だから、人は何度も犬と別れることになる。ローレンツ博士ですら理不尽に感じるほどに。
しかし、ローレンツ博士はまた、犬と暮らしていく上で、もう一つの答えを見つけた。
犬たちの世代交替を見守る、という生き方を、寿命の長い人間は出来るのである。
そうしてローレンツ博士はその生涯で、沢山の動物とともに暮らした。
僕はペットロス状態の人には「それだけ悲しめるのは、あなたが思いやり深い人間だからであり、そういう人はまた動物を飼うべきだ」と言うようにしています。
僕もまた、犬のある暮らしをしたいと思っています。
それは、以前一緒に暮らした犬のことを忘れたり軽んじたりすることとは違うと思っています。
しんみりしてしまいましたが、たまにはこんな感じで。