ツイ4 『第103回 ツイ4新人賞座談会』 #0004

『第103回 ツイ4新人賞座談会』

2023年も締めくくり! 年の瀬も4コマも断捨離が大事?

作品No.0004 ヘンな色の青 大羽快

作品No.0004「ヘンな色の青」大羽快

岩間 20年以上前のジャンプの読み切り時代から作品を拝読しています。近年はアニメ化もされた『殿といっしょ』や最新作の『新選組といっしょ』など日本の歴史を題材にした作品を描かれている印象が強かったので、久しぶりの現代を舞台にした新作に驚きました。とても面白かったです。スマホで読まれる媒体向けにセリフを整理されていたり、紙媒体とは異なる読者さんに向けた工夫が流石です。ただ、今回の構成はツイ4では面白さが伝わりづらい恐れがあります。この作品は複数のシリーズ作品を10ページで展開する構成でした。まとまったページ数を一度に掲載できる雑誌であれば馴染みがある読者さんも多く、きちんと伝わる構成かと思いますが、ツイ4で連載の場合、原則1日1ページずつの更新になるため、主人公が誰か?がハッキリわかる構成のほうが、過去の掲載作品の傾向から読者さんに面白さが伝わりやすいです。

持丸 すごい面白いんですけど! ワンアイデアで全面突破してくる面白さですね。

丸茂 独特のユーモアがある学園空間は好ましいです。ワイド4コマでも見てみたいです。

太田 面白い。こんな変な人を量産できるのはすごいです。とはいえここまで描ける人ならば、あくまでも全体のストーリーラインの焦点を絞って10本で構成されたものを読んでみたいです。

岡村 オムニバス的に個性的なキャラをたくさん登場させていますが、この作品は誰が何をするお話なのか、というのはハッキリさせたうえで、ギャグやコメディで魅せたほうが良いです。尾根足先生、クスっと笑えて楽しかったです。