2016年もツイ4新人賞座談会を宜しくお願いいたします!
岡村 うーん、9本ぶんを推理に使って10本目のこのオチは残念でした。
今井 いろいろ説明不足ですね......先生の位置づけも、生徒の容姿もわかりにくい。作品内でのキャラの顔面偏差値がどのレベルにあるのかって、言語化したほうがいい場合もあると思うんですよね。誰がかわいくて誰がぶさいくなのか、設定をセリフにするのも大事かと。
岡村 確かに。僕は今ジャンプで連載している『左門くんはサモナー』っていう作品が好きなんですけど、この作品のヒロインって周りのキャラクター(第三者)からよく「天使」って言われるんです。そうすると読んでいる方も「この娘、マジ天使や......」って思うようになるんですよね。
太田 キャラクターのそれぞれが70点で、突き抜けそうで突き抜けない、寸止めな印象です。これはあればいいってものではないのですが、狂気がない。それが物足りない。
林 キャラクターが多くて捌ききれていないので、登場人物を2?3人に絞って再挑戦してほしいです。
平林 ちょっと窮屈に見えました。構図が4コマではなく普通のストーリーマンガすぎるからな気がします。
大里 見せ方を工夫してもらえるともっとよくなるのではないでしょうか! たとえば、カメラをヨリ・ヒキするだけでもメリハリが出るはずです。
林 物語を説明するためにキャラを動かしている、という印象を受けました。描き分けは見事なので、次回は魅力あるキャラ付けを!
岡村 これを読んでもいまいち映画の撮影に興味が持てなかったです。画力はあるのでもっとキャラを丁寧に掘り下げて、魅力的なところや「おかしな」ところがわかるようにしてほしい。それこそタイトルオマージュの『けいおん!』や『ばくおん!!』くらい。
石川 片脚ツンツンすると引っ込んでもう片方が出てくるの、かわいいんですよ......(実家の柴犬を思い出している)。
太田 いわゆる「犬猫もの」は今の「ツイ4」に欠けているジャンルなので、可能な限りとりあげていきたいのですが......。この路線で日刊連載はすぐにいき詰まっちゃうだろうと思います。
平林 僕は犬が大好きですが、この作品を続けて読みたいとは思いませんでした。犬を飼ったことのある誰もが日常的に経験する類のものを、「そのまま」描いているだけだからではないでしょうか。どこかに変化をつけないと、「作品」にはならない気がします。
林 プレーンヨーグルトを出されている感じ......。不味くはないんですけど、何かもの足りないというか。連載するには、今の状態から何を加えるかが重要ってことですね。
平林 そうそう。超かわいい犬×おっさんのヤクザとかさ。これ、意外といいんじゃない(笑)?
一同 ?
平林 太田案件!
太田 俺案件!!! でもさあ......これじゃあダメ! 毎回のことですが、キャラクターの役割の突き詰めが足りない。ミステリーの知識も、ミステリー好きをくすっとさせたり、思わず頷かせるレベルに達していない。
平林 ミステリ好きなことは伝わりますが、今の出し方では、読者が作中に登場する作品を読みたいとは思わない気がします。
林 キャラクターをあと1.5倍大きく描いてほしい。せっかくのかわいらしい絵が、スマホの画面だと小さくて見えません!
太田 描くなら描くで、腰を据えてそのあたりしっかりと考え直してから描いてください。
今井 ミステリネタは3回目ですし、このまま続けて頂いても難しいと思うので、連載を目指すなら別のネタでチャレンジされたほうがよいかと......。
太田 うーん。僕が待ってるって言ったのがよくなかったかなあ......(・・)
今井 総天然色化! U太さん、カラーのほうがいい感じだと思います!
大里 これ、FXのパンフレットに載っていても違和感ないですね。
岡村 前回よりは明らかにわかりやすいです。やはりテーマを絞ったほうが読みたくなるんですよね。FXでの「聖杯」ってワードは初めて知ったので勉強になりました。
平林 なんか、4コマよりも「学研まんがでよくわかるシリーズ」みたいな方向性がいいような気がしてきました。
今井 自殺をネタにするのはギリギリOKだとしても、画にすると途端に笑えなくなります。画は「吊りかけている」ぐらいで止めておくべきです。
太田 この作品、いわゆるマネー雑誌の編集部とかに投稿してみたら、ひょっとしたらいい反応もらえそうですよね。今井さんと平林さんの意見を参考にしつつ挑戦してみてはいかがでしょう。
今井 角のあるキャラの設定が不明すぎます。ヒントが「魔界」しかない......。
岡村 あまり説明的すぎてもダメなんですけど、この作品の場合は情報が少なすぎて、読み手の想像に任せすぎですね。
今井 「この作品はここで笑うんだよ!」っていうツボを、1?3話ぐらいできちっと提示して頂きたいです。
石川 ツッコミの子がシュールな世界にそこそこ馴染んでいるので、読みどころが定まらず読者が置いてけぼりになってしまうと思います。ツッコミに、読者が一緒にノれるような勢いがもう少しほしいです。
今井 まず、画力が全然足りてないですね......。
林 そうですね、まずはそこからですね。
太田 でもね、目の付け所はこの人おもしろいと思います! 介護はマンガでもきっと大きなテーマや市場になりうるでしょう。
太田 白い......。
今井 ベタの偉大さがわかりますね。キャラのひとりを黒髪にするだけで、全然違うと思います。
平林 これ、レイヤーの統合を間違えたデータを送ってるのでは......? でも、普通送る前に確認するから、違うのかな......。
岡村 「完成原稿」として投稿されているのであれば、端的に言って画力が足りていないので、もっともっと絵とマンガをしゃかりきになって描くしかないと思います。
平林 吹き出し内のネーム、タテに統一したほうが視線移動せずにすみますので、読みやすくなると思います。
石川 意識をゲーム世界に送り込めるほどの技術が確立されているのに、どうしてレトロゲームなんでしょう。
岡村 今までの座談会でも言っているのですが、本当にこのメインキャラで作品として戦っていけるか、というのはもっともっと考えたほうがいいと思います。むしろそういうキャラを思いついてから作品を描き始めるほうがいいんじゃないかと。
太田 いわゆる「業界もの」の変形なんだけれど、聞きかじり以上の知識が入ってこない。取材が足りていない。デバッガーならではのおもしろさをきちんと読者に伝えてほしいと思います。
林 うーん、ちょっと今回は低調でしたね。
岡村 前回がおもしろい投稿作が多かったから、それと比べるとね。
太田 前回は快調でしたからねえ!
今井 「本気で連載したいのかな......」と首をかしげたくなるものが散見されたように思います。作品の巧拙ではなく(もちろんそれも超大事)、ネタの練られ方や、丁寧さという意味で。
平林 まぁ、見所ある人は担当がついて投稿しなくなるから、しかたないかもね。
太田 我々は紳士的かつ貪欲に取り組んでゆきましょう! でも、今後も今までどおり、「プロ」を目指す覚悟のある人だけに投稿していただきたいです。そして、冒頭で告知したツイ4新人賞発の新連載について発表します!
石川 2/9(火)より、NOBELさんの『妄想テレパシー』の読み切り掲載が始まります!
太田 1ヶ月、30本限定の読み切り連載です。この読み切り掲載の間に、読者の皆さんの応援(RT数、いいね数)の盛り上がりしだいでは、急遽無期限の本格連載を決定するやもしれません。皆さんの応援が、未来の「ツイ4」の連載を創っていくわけです。どうかご注目&ご声援くださいませ!
石川 『妄想テレパシー』は第5回新人賞への投稿作が出発点となっています。投稿作の段階でも抜群の出来だったのですが、今回の読み切りに向けてさらに磨きをかけました! 10本からなる投稿作と、30本からなる読み切りでの、物語の展開の違いにも注目してみてほしいと思います。
林 ついに座談会発の作品がスタートするわけですね。ずばり、『妄想テレパシー』の見所はどこでしょうか?
太田 なんと言ってもNOBELさんは独特のPOPなセンスが魅力ですね。我々ツイ4編集部がかねてから推してきたワイド4コマ&カラー、しかもカラーであることがマンガの内容的にも必然性がある作品。大げさな話ではなくて、紛れもなくマンガ史にも残っている、重要なチャレンジを果たしている作品だと思います。あとは、とにかくヒロインの中野さんがかわいい&エロい。こんなすばらしいマンガを30本だけの読み切りで終わらせては断固いけません。僕は毎日全力でRT&いいねします! 皆さんもぜひぜひ。(^^)
岡村 NOBELさんの後にも、魅惑の新連載を準備しております。2016年の「ツイ4」もご期待ください!
一同 どうぞ宜しくお願いいたします!
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