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幽遊白書冨樫義博
僕の中での異能系バトルものの根っこは『ドラゴンボール』より『幽遊白書』。幽助の霊丸をはじめ、飛影の邪王炎殺黒龍波、鈴駒のデビルヨーヨー等々、中二病の礎となるような能力多数。最高です。魔界の扉編から雰囲気ががらっと変わって高年齢向けになるのも好きでした。余談ですが、10年生まれるのが遅ければたぶん『HUNTER×HUNTER』が異能系バトルものの根っこになってただろうなぁという気はします。愛すべき傑作『レベルE』といい、冨樫先生による中二病患者の数は計り知れない気がします。
アイシールド21村田雄介(画)/稲垣理一郎(原作)
ゼロ年代、少年ジャンプの中でもっとも「努力・友情・勝利」を描ききったのは『アイシールド21』だったと思っています。日本では比較的マイナーなスポーツのアメフトを題材に、いじめられっ子が正体を隠しながらもチームメイトとともに少しずつ成長を重ねながら、時に勝ち、時に負け、そして本物のヒーローへ――と、まるでハリウッド映画のような王道の佇まい。ストーリーの進捗にあわせて主要なポジションのキャラクターが登場したり、適宜ルールをかみ砕いて説明してくれたりと、序盤の徹底的な親切さにも頭が下がります。スポーツマンガの結晶のひとつともいえる傑作ですね!
幕張木多康昭
僕と同年代なら思春期の自意識にこの作品を刻んだ方は多いのではないでしょうか。当時純粋だった僕にはよく分からない単語も多数含まれていた気がするのですが、今ではすっかり汚れた大人に……。ガモウ編とはなんやったんや……。
ジョジョの奇妙な冒険荒木飛呂彦
世代によって何部が好きか分かれる気がする『ジョジョ』、僕がジャンプを読み始めた頃はちょうど第四部が連載されていました。三部の方が王道でいかにもジャンプ的だと思いますが、キャラクターやスタンドの変化球っぽい描かれ方が光る四部の方が個人的には好きです。トニオさんのエピソードはなぜかずっと記憶に残っています。「ウンまああ〜いっ!」
こちら葛飾区亀有公園前派出所秋本治
ご存じ少年ジャンプのみならず、全ての少年マンガ誌における最長寿作品。小学生の時によく通っていた書店で100巻のシリアルナンバー入りのものを購入したのをうっすらと覚えています。カバーの表にナンバーが入っていて、いかにも特別な感じがありました。しかし、ここまで続く長寿作品になるとは。あと25巻、5〜6年も続けば通算200巻なんですよね。また伝説の瞬間に立ち会えるのかと思うと胸が熱くなるな……。