完全自殺マニュアル鶴見済

(つづき)まあいいや。このまま進めましょう。その子はクラスの中でも地味な方で、髪型は野暮ったく、声に至っては結局一度も聞かなかった気もします。そんな女子が休み時間に、隠すでも主張するでもない、実に絶妙な角度で本のページを開いてまして、ちらりと見るとこの装丁がありました。おそらく無防備だったのでしょうね、その子、とっても幸福そうな笑顔を浮かべながら読書してまして、「わ。やっべーだろ。ちゃんと隠しなさいって! ふはーー。いいわあ」と、キュンキュンしました(つづく)。

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異常快楽殺人平山夢明

(つづき)本書を聖書のように読む。友達の腕にできた、まだ乾いていないカサブタを延々と見る。歴史の授業中、ポル・ポトによる大虐殺のページから目を離さない。給食の時間中、シチューのカップに入った鶏肉を不思議そうに眺める。理科の授業中、妙に慣れた手つきで魚の解剖を始める。宿泊学習のキャンプファイヤーで、何だか良く解らないものを燃やしている……こうしたタイプの女子にクラッときた時代は終わりました。さようなら思春期。さようなら殺人鬼。とても楽しかった(つづく)。

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オレンジページオレンジページ

(つづき)では、30代の佐藤が「ヤバい」と思うブツは何か。また何をもってして「ヤバい」と判断するのか。解らない。まるで解らない。ならばと推測を立て、ようやく出てきたのが『オレンジページ』です。挽肉の上手な焼き方や、肩こりに効くストレッチなんかが書いてある雑誌ですが、佐藤にはこれが、とても怖い。同時にありがたい。『オレンジページ』をニッコニコしながら読むような女の子に、30歳からの佐藤は畏れと喜びと諦めと幸せを感じて生きるのでしょう。残り2冊はまだ不明なので挙げられませんでした。

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