ドラゴンクエストX(仮称)スクウェア・エニックス

何という神々しい響きだろう。『ドラゴンクエスト』の新作は、いつだって僕たちを眠気から呼び覚まし、新たな寝不足の日々をもたらしてくれる。予定調和な、それでいて新鮮な革命の鐘が鳴り渡り、次なる進化/深化へと導いてくれる……って、何だか『ロッキング・オン』の書評みたいな文体になってしまいましたが、このように肥大したマンネリを抱えつつ、毎度「爆発」を見せてくれる日本文化を、佐藤はサザンオールスターズのほかには知りません。ありがとうドランゴクエスト。永遠にドラゴンクエスト。 

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真・女神転生(仮称)アトラス

この野暮ったくも物騒な、表舞台に立つ気などハナからなさそうな名称のゲームに、多くの人間が囚われています。それは一つの宗教のように。否、宗教そのものとして。時の流れやゲーム業界の流れを、あるときは嘲笑し、あるときは取りこんで、女神転生という一個の巨大なジャンルは、今も孤高の位置に座しているのです。すべての殺人、すべての神様、すべての男子を内包する唯一無二のゲームでしょう。人を殺せないのだから『女神転生』をやればいいじゃない。

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アーマード・コアV(仮称)フロム・ソフトウェア

日本男児たるもの、己がロボットに乗ることを常に想定するわけですが、同時にロボットに乗る現実がやってこないのも、仮にやってきたら自分が仲間外れに遭うことも理解していまして、そのようなジレンマを解消する仮想現実として、『アーマード・コア』以上に最適なものはないでしょう。改造。操縦。物語。あらゆる妄想を取り揃えるこのゲームは、今日も青春状態にある男の子たちを、安心で安全な戦場へと導いてくれるのです。

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ニンテンドー3DS任天堂

時代遅れを自慢するつもりはありませんが、佐藤は3Dという文化を未だに体験していません(そういや3DOも未体験だ。某ハイパーメディアクリエイターの番組は毎週観ていたけども)。そんな人間すら3D空間に転送してくれるこの機械ですが、ええ勿論まだ買えていませんよ。「東京だし予約しなくても買えるだろ」という、都内在住者が良く陥る罠に、今回も引っかかったわけです(追伸・後日、一台いただきました。まさか結婚祝いで3DSが届くなんて……)。

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Roland JC-120ローランド

ゲームに偏りすぎたので、音楽の話で締めましょう。これは「予約注文」なのでカテゴリーからは外れますが、特例の美学として目を瞑って下さい。ジャズ・コーラスという、音楽に魅せられた者なら誰もが通過する名機へ思いを馳せるたび、佐藤は架空のバンド編成をつい夢想します。「ギターボーカルは俺で、テレキャスにジャズ・コーラス直結。リードギターはストラト。ドラムはあえてのTAMAで、ベースはプレベで女の子希望。方向性はシューゲイザー」。そんなバンドを一度でもやっていたら、作家にならずに済んだのにね。

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