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ガイド・トゥ・グラスゴー・ミュージック
グラスゴーというのは国名ではなく、スコットランド中西部にある都市名で、この町で何が生産されているかといえばロックです。スコティッシュロック。この、ちょっと猫っぽい響きのロックが日々生まれていまして、ジザメリもベルセバもモグワイもグラスゴー出身のバンドです。バナナ印のジャケットが眩しいヴェルヴェット・アンダーグラウンドを、ほぼ百パーセントの割合で教科書として育った彼らの音楽を聴くだけで、青春状態に突入できます。
現代ロックの基礎知識鈴木あかね
本書が魅惑的に伝える国はいくつもありますが、最もページを割いているのは我らがイギリス。我らがUK。我らがグレートブリテン及び北アイルランド連合王国でしょう。階級意識ガチガチの、失業保険で食い繋いだ弱者たちによる、ロックを用いての反抗と成功。ときどき失敗。そんな彼らの冒険が、ページいっぱいに咲き乱れています。これを読むたび佐藤は、「ああー。たった二、三億円のために信頼を失うのは恥ずかしいや。フレディは鯉を750万円分も買ったんだから」と思い、やはり青春状態に突入できます。
セレブママのハワイガイド講談社
「なんつー本を出してんだよ講談社! あ、ここは星海社だったか」というジョークが通用するほどには、星海社に成功してほしいと願う佐藤なわけですが、このバブリー(死語)なコピー満載の本書を読むたび、頑張らなアカンと、適当な関西弁が出てきてしまって関西人から非難の嵐です。出国するだけでも金かかるのに、リゾートでレストランでお土産かいな! どんだけ金使わす気や! 夫を殺す気か! と適当な関西弁が出てしまって、またしても関西人から非難の嵐です。今宵は星が奇麗ですね。
旅ボン 北海道編ボンボヤージュ
マニアックな国を紹介しようかな。北海道。ね? 知らないでしょう? 人口五百五十万人の国家で、『水曜どうでしょう』と『日本ハムファイターズ』が収入源。安部公房と小林多喜二と滝本竜彦と京極夏彦と佐藤友哉の産出国。一年の大部分を雪に閉ざされ、『週刊少年ジャンプ』や『週刊ファミ通』の発売日も遅いという欠点はありますが、梅雨もなければゴキさんもおらず、花粉症の症状も軽いという桃源郷なのです。そんな美しき北海道のキャッチコピーは「試される大地」……。
飛行機の操縦坂井優基
海外旅行をしないのは、飛行機が嫌いだからです。必要に迫られれば乗りますが、つまり必要に迫られない限り乗らないので、搭乗回数は通算してもまだ一桁台でしょうね。飛行機を嫌う理由は大体百個くらいありますが、筆頭なのは「死亡率の高さ」です。「地球で一番安全な乗り物」と云われようと、事故率の低さを挙げられようと、いざ事故が起きた際に助からない可能性が極めて高い限り、こんなものには乗りませんよ。皆さんは知りませんが、佐藤は残り一機しかないんだから。