「もののけ姫」はこうして生まれた。浦谷年良

「創りたい作品へ、造りたい人たちが、可能な限りの到達点へと、にじりよっていく――その全過程が作品を創るということなのだ」この映像作品は僕にとって物を創ることのもっともベーシックなお手本となっています。何度でも描き直す。考えて、考えて、考え抜く。諦めない。来る日も来る日もひたすら机に向かう。仕事を少しでも良いものにするために、いちばん大事なことは粘り強さです。スマートな才能ではなく、不屈の執念です。一足飛びじゃない、にじり寄るんだ。

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ロックで独立する方法忌野清志郎

そうだ「独立」なんだ! 欲しいのは「成功」なんかじゃなくて「独立」だったんだ! 日々を生活していると、いつの間にか知らず「成功」の方を欲しがっていたりします。違うだろ! ハッと眼が覚めます。清志郎はいつでも僕の眼をパッチリ覚まさせてくれる。「わかってくれない世間が悪い」「自分の両腕だけで食べて行こうって人が、そう簡単に反省しちゃいけない」「『世間のせいにしちゃえるほどのこと』を自分がどれだけできてるか」 ぐぐぐ……せ、せ、世間が悪い!! 反省しません! 僕が欲しいのは「独立」なんだ!

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じゃりン子チエ―チエちゃん奮戦記(5)はるき悦巳

「ひもじい 寒い もお死にたい 不幸はこの順番でやって来ますのや」……うん、そうだ何か食べよう。何でもいいけど温かいもの。俺、腹が減ってたんだ。よし! 大丈夫!

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メメント・モリ藤原新也

メメント・モリ=死を想え。読者から紹介された本です。これまで何人かの読者と死に別れました。新作、間に合いませんでした。もう読んでもらうことが出来なくなりました。人生の時間は有限です。これが体感できないと人生の価値がわからなくなります。やりたいことは全て一度きりの生命の時間と引き換えです。死を想うことは自分や他人をかけがえのないものとして大切にすることにつながります。大切なあの人も、好きになれないあの人も、そして僕も遠からず等しく死んで失われます。それでもいいように生きよう。

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シンデレラボーイ シンデレラガール橋本治

「自分のドアでしょう? 自分で開かなくて誰が開くの? 一体そのドアの向うに、誰がいると思ってるの? 招待状はもう、来ないよ。だって、きみの為に作られたドアの向うに、一体きみ以外の誰がいるのサ? 招待状が欲しければ、君がそこへ行ってから書けばいい。なんにも分からなくて、なんにも持っていなくて、ただウロウロとしていただけの幼いきみに、きみはそこから招待状を出せばいいんだ。」僕は僕の人生をいきなくちゃ。「だから、自分の力で歩いてごらん。絶対に大丈夫だから。」

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