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初代ガンダム
僕の世代はもろにガンプラブームのまっただ中でしたが、小学校の月の小遣いもなく、父と碁を打つと小銭がもらえる、というようなシステムで、でも僕は父と碁を打つのはあまりに力の差がありすぎて嫌だったので結局いつもお金がなく、ガンプラには手を出さずにいました。しかしブームが去った頃に300円の1/144シャア専用ズゴックを買ってすっかりはまって、皆の興味がファミコンに移る中、一人でこつこつ作っていました。
オーラバトラー戦記富野由悠季
アニメのダンバインは飛び飛びに観ました。その小説版だと思ってみたら全然違う。異世界に放り出されるというのがどういう事なのか、という事について、今まで見た物語の中で当たり前のように思っていた『世界に受け入れられる』という感覚が全くなく、本当に『放り出される』ところに衝撃を受けました。多分読んだのは高校にあがりたての頃だったと思うのですが、1巻を読み終わって本を閉じ、辺りを見回して『やばい。自分はずっとぬるま湯の中で生きてきてしまった!』とよく分からない焦りを感じたのを覚えています。
戦闘メカ ザブングル鈴木良武
アニメ版はほぼ観る事ができず、朝日ソノラマから出た小説版を何度も読みました(小説の作者は富野さんではありませんが……)。えらく貧乏くさい話で、主人公達が旅するうち、食料が底をついて『最初は水っぽいスープだったが、次第にスープっぽい水になった』という描写が何だか切実で記憶に残っています。アニメ版は『眼の描き方がおはじきみたい』というのと『ロボットを車のハンドルで操縦してるのが面白い』というくらいしか知識がなく、小説を読みながら断片的なビジュアルを頼りに必死に脳内で映像を想像していました。