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こと装丁デザインにおいては狂気と形容したくなるほどの先鋭的センスを発揮してきたブランド、リトルウィッチ。その最たるはリトルウィッチロマネスクFC限定版なのだが、そっちはAmazonで手に入らないのでサントラの方を。紙製箔押し円筒化粧箱の中にペーパーパッキンに包まれたCDが入っているという、もはや高級チョコかキャンディの包装としか思えない代物。結局CDの保存のために普通のプラケースを別途用意する羽目になったっけ。

桂正和書き下ろしパッケージという時点で、商品と梱包材の境界線が完全に崩壊している代物。つうか桂正和バットマンの格好良さは異常。ウブなファンだったらもぉ視線だけでうっかり妊娠しかねない勢い。中身のフィギアとバットポッドのサイズを鑑みるに、明らかにこの箱でかすぎるのだが、いかに邪魔な空箱といえども、このパッケージは処分しようがない。これ価格の何割かは箱絵の価値にあるんじゃなかろうか。まさしく過剰包装の鑑である。

CDを買ったら中に絵本が入ってた。商品本体であるCD以外のものは全て包装と認識せざるを得ないので、このパッケージも凄い包装のうちに含めてしまう俺ルール発動。この絵本「星の鳥」がンもう、素晴らしい。Amazonの商品説明では「特大88ページブックレット」となっているが、断言する。これは名作絵本。一読即ち号泣必至。この絵本単体でリリースして児童書コーナーに並べておけば、近頃のガキのヒネた心根を矯正するマストアイテムたり得たのではなかろうか。

歴代ガンプラのパッケージアートの中で最高のひとつを選べと言われたらコレを推す。古いキットであり、HGUC版が出た今となっては購入意義の見当たらない商品ではあるけれど。それでも箱絵の素晴らしさはむしろ近年のガンプラを凌駕する魅力。やはり架空兵器玩具の箱絵には物語性がなければいかんと思うのです。昨今のカタログ風な箱デザインはいまいち好きになれない。それというのも、過去にこれだけ素晴らしい『イラスト』としてのパッケージがあった記憶が今なお色褪せないからでしょう。

まぁぶっちゃけ弊社製品なわけだが。特製焼桐木箱仕様とか、もうね、馬鹿かと。身内の仕業とはいえ流石にこれにはヤラレタと思った。実は原価計算に不備があって社内が大パニックに陥ったのも今となっては良い思い出。これ開けたら中にエロゲが入ってるなんて、一体誰に想像できようか？　正直この出鱈目なインパクトを凌駕することは将来的にもちょっと自信がない。つーかさ、これ凌駕しちゃったらむしろ困るのはお客さんの方だと思う多分。