園崎家の現当主。圧倒的な存在感で雛見沢の頂点に君臨する最高権力者。以前ダム建設に賛成していた北条家を今でも疎んじているという。
連続怪死事件は園崎家が裏で糸を引いているという見方が根強い。しかし魅音によると、お魎は代々伝わる園崎家の習わしに従い、意味深に笑って黒幕を演じているだけだという。それが〈園崎家にとって都合のいい偶然が起こると、あたかも自分の差し金で事態が好転したように振舞う、ブラフ〉なのだと。
お魎が親族会議の席で「憂慮」すると、誰かが「気を利かせて」密かに問題を解決する——それが園崎家におけるいつもの流れだった。しかし、誰が「気を利かせた」かはお魎自身も把握しておらず、連続怪死事件の黒幕は園崎家にも分からないというのである。
園崎姉妹の母・茜が言うには、お魎にも何らかのけじめをつけるために爪をはがした経験があるらしい。