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2011年09月

真夏の、体中が痺れる程の蝉時雨をひたすら浴びるのも好きだけど、最も美しいと思うのは、蜩の声が美しく反響する中街が橙色に染まっていく、夏の果て。この時期はつまり、秋の始まり。肌を撫でる風が心地よく冷え始め、空が高く、澄んでくる。景色と空気の変化にどきどきしながらその瞬間を共にしたい音楽を、普段持ち歩いている曲の中から選んでみました。

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どもども、森田です。今回からしばらくの間、お話をさせていただきます。ただ、アマゾンでものを買う習慣が絶無に近いアナログ人間ですので、ほとんどが本やCDといった商品ばかりになるかと思います。ご了承のほどを。

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この原稿がいつ掲載されるのか不明なので、夏の終わりとは無関係な話をするけど、セレクトするアイテム数、今回から最大3個に減ったね(笑)。

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夏の終わり、っていつのことだろう。僕は“終わり”さえ認めなければ、夏は、いつまでも続いていくと思いたい。10月にも、11月にも、それこそ、12月にだって“夏”はその熱を失わないままじっと残っている。

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一年で一番すきな季節は夏です。遠くで鳴る風鈴も、放課後の麦茶も、夏祭りの浴衣も、あと冷房のきいた図書室とね…ぜんぶすき。でもわたし、トロくさいので、いつも夏の終わりに気がつけないんです。眠っていて、目を覚ましたら、もう秋になってるみたいな。だから、「あ、夏が終わる」って、その終わりのしっぽを今年こそ掴もうって、毎年思ってる。

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その歌を聴く前は、その胸の痛みにはまだ名前がなかったのです。心は眼に見えず、姿もなく、自分の心に起こっていることを自分でつかまえることは、実は困難なことです。私たちはラブソングを聴いて自分の胸に恋が生まれていたことを知り、悲しみの歌に自分の魂がどれほど深く血を流していたかに気づき、そして、自分の心がちゃんと生きていることを、ぬくもりのある手触りをもって感じることができます。


本文はここまでです。