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2011年07月

それでは引き続き新刊の宣伝のために、場違いにも拘わらず乗り込んできた唐辺葉介です。小学校の卒業文集に書いた将来の夢は『楽して儲かる仕事につく』でした。なのに、いつしか僕はその少年時代の目標を忘れ、利益に結びつかない非生産的な行動や、妙な思想に基づく観念的な行動をとってしまっていたのです。しかし、やはり人間というものは、夢を追う生き物なのです。人に馬鹿にされても、実現の見込みが薄くとも、やりぬくことが大事なのです。ということで、僕も少年時代の僕のため、楽して金を手に入れられるよう全力で宣伝を頑張ります。――というようなことを真顔で言う人間の『人生に影響を与えた作品』ってちょっと興味ないですか?


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