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描き手の立場から言うと、完結できないのはそれなりに理由があるわけで、作者の方の気持ちを考えるとなかなか言いづらかったりもしますが……。まあ、同業者ではなくわがままないち読者の意見として読んでください。僕は長期連載の経験がないし、多分資質的にできないだろうと思うので、10年、20年とひとつの作品に向き合える作家さんには敬服するばかりです。

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物語と同じ時間を生きるというのは、思えば茨の道ではあるまいか。かつてスティーヴン・キングに「ダーク・タワー」シリーズの完結を願って獄中からファンレターを送った死刑囚がいたと聞くが、彼は果たして最終巻を読めたのだろうか? 現在進行形の物語は生き物であるが故に、転びもすれば怪我もする。書き手が死んじゃうかもしれないし、読み手が死んじゃうかもしれない。結局、安堵して読めるのは古典だけなのだ。現在を生きる物語とは、明日をも知れぬ戦友同士と思って、今日という日を大切に付き合っていくしかないのだろう。

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心から愛する作品だからこそ、自分が生きているうちに無事完結してもらってその「終わり」を知りたい……だけど、かといって素直には「終わって」ほしくない。ファン心理とは実に微妙なものなのだ。

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この質問に回答するのはむずかしかったです。正直に書けば、そんな作品はひとつもなかったです。好きな作品ほど完結せずに永久につづいてほしいとおもっています。だから『ジョジョの奇妙な冒険』も入れられなかったんです。『進撃の巨人』も、最近はじまったばかりのような気がして、まだ世界観の全貌が見えていないような状態だしなあ。最終回が気になる系と言えば、『ドラえもん』とか『サザエさん』とか、そういうやつの最後を見てみたいです。同人誌で書かれたようなやつでなく、作者本人のやつ。

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もう作者が亡くなってしまい、絶対に完結できない作品のほうに、「完結してほしい!」というものが多いのだが、不可能では意味がないので、ここでは挙げるのをやめた。とはいえ、普通にコミックス継続中のストーリーものや、小説のシリーズものを挙げてもつまらないので、ここでは、様々な個人的理由によって、「完結してほしい!」と願う作品たちを挙げることにした。どれも好きな作品ばかりである。好きだから好きなままで終わってほしいという複雑な気持ち。


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