Sign of The Timesプリンス

才能が音楽のかたちをとったとするならば、まさにこんなアルバムになるのではないだろうか。プリンスの数あるアルバムの中で、『Parade』や『Come』と並んでいちばん好きなアルバム。タイトルチューンのDisk1.16、ファンクの傑作2.Housequake、大ヒット曲Disk2.1.U Got The Look、大好きな3.Strange Relationship……。どれだけ引き出しがあればこんなに途轍もないアルバムを創ることができるんだろう。とにかくまぶしすぎて、嫉妬せずにはいられない……。

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デビルマンKC版1巻永井豪

一番好きな漫画作品を挙げろと言われれば、迷わず『デビルマン』を推す。日本漫画の本質が「性と暴力」にあるとするのならば、日本漫画の原点にして頂点は、手塚治虫ではなくて永井豪という才能に他ならない。とにかく全編があまりにも凄すぎて、嫉妬せずにはいられない……。

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欲望の翼ウォン・カーウァイ

ウォン・カーウァイ監督作品はどれも大好きだ。けど、彼が極めて編集者的な視点で映像や物語を創っていくタイプだと気がついたとたん、愛の裏返しで嫉妬の感情が湧き起こった。『欲望の翼』は『花様年華』、『2046』へと至る三部作の原点で、「終わりきれなかった愛」を描いている。冒頭の「脚のない鳥がいるらしい」のエピソード(テネシー・ウィリアムズからの引用……編集だ)に続く「1960年4月16日、君は俺といた。この1分間を忘れない」のシーンはとにかくいつ観てもはっとするほど切なくて、嫉妬せずにはいられない……。

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ダークナイトクリストファー・ノーラン

クリストファー・ノーラン監督の作品はすべてリアルタイムで観ている。彼はきっと僕らの時代の「大監督」になっていくことだろう。さて、この『ダークナイト』で描かれるジョーカーとバットマンの関係は、作家と編集者の関係にとても良く似ている。作家は彼岸の人であり、読者は此岸の人である。ならば僕たち編集者は彼岸と此岸をまたにかける人でなければならない。「あちら」でもあり、「こちら」でもある。黒でもあり、白でもある。そんな「ダーク」な領域こそが、編集者の生きていく場所なのだ。

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プレイステーション3(60GB・初期型)ソニー・コンピュータエンタテインメント

尖りすぎた人の宿命なのか、久夛良木健という才能が果たした革命は未だ正当に評価されていないし、これからも難しいかもしれない。だからこそ、久夛良木健が創ったPS4、PS5、PS6…を僕は見てみたかった。

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